東大阪市内の田んぼで10月30日、農業体験プログラム「THE 米」の稲刈り体験が行われた。
田植えから収穫までを体験することで農業の楽しさや大変さを学んでもらうことを目的に、東大阪市、JAグリーン大阪、JA中河内、東大阪市農業委員会らで構成する東大阪市農業振興啓発協議会が毎年行う同プログラム。春に東大阪市内在住の小学生以下の子どもとその保護者を対象に約80人を募集し、6月19日に田植えを行った。
田んぼに植えた米は「にこまる」という品種。田んぼを管理する農家の西田雄一郎さんによると「九州の品種で暑さに強いのが特徴。この土地に合っていて、収穫できる量が多い。子どもも刈りやすいように細く育てている」という。「この取り組みで普段食べているものがこうやって出来上がるということを伝えたい。稲刈り後に落ちている穂を拾うだけでも茶わん何杯分にもなると知ってほしい」と話す。
参加者はスタッフから軍手と鎌を受け取り、西田さんから稲の刈り方のレクチャーを受けた後、稲刈りに挑戦。東大阪・花園を拠点に活動するジャパンラグビーリーグワンの花園近鉄ライナーズ、サッカーJFLのFC大阪、さわかみ関西独立リーグの大阪ゼロロクブルズの選手も助っ人として参加した。刈り取った後は西田さんのもとに刈った稲と落ちている稲穂を集め、コンバインを使って脱穀する様子を見学した。
参加した花園近鉄ライナーズの宮下大輝選手は「稲刈りは今日が初めて。このような体験を東花園の地域の皆さんと触れ合いながら楽しんでできたのでとてもよかった」と話す。
新型コロナウイルス感染拡大以前は収穫した米を使い、冬に東大阪市内のフレンチレストランのシェフを講師に招く料理教室の開催まででプログラムが完了していたが、今年の料理教室開催は未定。