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「近大通り食のスタジアム」で日替わりラーメン 開店準備中の研修生が営業

期間限定店を運営する和田正史さん(写真左)と指導した宮島力彩さん(同右)

期間限定店を運営する和田正史さん(写真左)と指導した宮島力彩さん(同右)

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 近鉄大阪線長瀬駅近くの「近大通り食のスタジアム」(東大阪市小若江1、TEL 06-6730-8667)で現在、ラーメン店開店準備中の研修生が期間限定で日替わりラーメンを提供している。

だし系の塩そば

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 ラーメン店の開業を目指す人への指導や不採算店舗の再建などを手がける「宮島ラーメンスクール」で営業する同店。同ラーメンスクールは、代表でラーメンコンサルタントの宮島力彩(りきさい)さんが指導をしており、昨年店内を改装し、ラーメンスクールで指導を受けた研修生が、自身の店を開業する前にテスト営業をする場として期間限定でオープンしている。

 現在、店を切り盛りするのは広島出身の和田正史さん。大学の入学を機に大阪に移り住み、卒業後は営業や製造などの仕事に就いた後、5年前に天ぷら店に就職した。「天ぷらの店で独立をしようと思っていたが、コロナ禍を経験し、ラーメンの方が日常にあるのでいいと思った」と話す。

 父親が倒れて広島に看病に戻り、亡くなった後、父のバイクでツーリングをした際に三原のラーメン店に立ち寄ったという和田さん。「その店の塩そばを食べて、やっぱりラーメンはいいなと感動した。調べてみたら宮島ラーメンスクール出身の方で、大阪だし、同じラーメンスクールに行ってみようと門をたたいた」と話す。同スクールで1週間基礎を学んだ後、試作を繰り返している和田さん。4月10日から期間限定店舗としてテスト営業に挑んでいる。

 メニューは塩ラーメンで、スープは、昆布、シイタケ、いりこ、貝柱、サバ節などを使うだし系と、丸鶏ベースの動物系の2種類。一日寝かせて真空低温調理で仕上げる豚肩ロースのチャーシューや鶏胸チャーシュー、メンマ、鶏ミンチ、煮卵をトッピングする。ラーメンには、チャーシューの角切りと、だしを取った後の貝柱をフレーク状にした焼豚丼が付く。一般=900円、学生=850円。最終調整中のため、スープの味やトッピングが「日替わり」となる。

 6月中旬以降に東京都杉並区でラーメン店を開業する予定の和田さん。「お客さまに時間と空間とラーメンを提供したいと、店名を『塩そば時空』に決めた。地域にこの店があって良かったねと言われるような、ご近所さんに愛される店を作りたい」と力を込める。

 期間限定店の営業時間は、11時~14時、17時~21時。売り切れ次第終了。4月30日まで。

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