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東大阪の菓心庵絹屋、「視覚の迷宮」展とコラボ 作品モチーフの和菓子販売

菓心庵絹屋の西田浩明さん

菓心庵絹屋の西田浩明さん

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 東大阪市花園ラグビー場近くの和菓子店「菓心庵絹屋」(東大阪市吉田6、TEL 072-965-0698)が現在、東大阪市民美術センター(同)で開催中の特別展「視覚の迷宮 ヒトとイヌの美術館」とコラボした創作和菓子を販売している。

プロレスラーの作品をモチーフにした「マスクをはずせば」

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 現代アート作家の杉山健司さんと浅田泰子さんの作品を通して、普段の自分の視線とは違う物の見え方を体験することができる同展。昨年に続き、同店が特別展の作品をモチーフにした和菓子を創作した。今回販売する和菓子は、「マスクをはずせば」「イヌの視点」の2種類。

 「マスクをはずせば」は、プロレスラーの姿をした陶器の作品をモチーフにしたもので、フランボワーズを裏ごししたものを琥珀羹(こはくかん)に閉じ込め、練乳のミルクあんと共に山芋入りの生地で包んだ練り切り菓子。「プロレスラーがマスクを取ったら意外とかわいい顔だったというようなギャップを表現した。食べた時にいつもと違う感じにしたかったので、洋の感じにした」と同店の西田浩明さん。

 「イヌの視点」は、キャラメリゼしたクルミを北海道産小豆のこしあんに入れ、小麦粉と米粉を白あんに混ぜて蒸して延ばしたカカオ入りの「こなし」で包んだもの。ほろ苦くザクザクした食感で、表面にはフレンチブルドッグの横顔をかたどった。西田さんは「フレンチブルドッグ独特のかわいらしさを出すのが難しかった。全身や正面の顔、お尻などいろいろ作ってみたり、タプタプしたものにしようとしてみたりしたが、最終的に和菓子らしくした」と話す。

 店内には、浅田さんの作品「うつむく犬」を展示。描くために制作した立体作品のフレンチブルドッグと、浅田さんがすいた和紙に描いた作品を展示する。

 西田さんは「食べておいしい、楽しいものに仕上げた。おいしいなと思ってもらえたら」と笑顔を見せる。

 価格は1つ432円。しおり付き。販売は土曜・日曜・祝日10時から。6月11日まで。

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