近鉄けいはんな線新石切駅近くの洋菓子店「シェ・アオタニ」(東大阪市西石切町1)を経営する心花が8月5日、同店近くにジェラート店「gelato labo ten(ジェラート ラボ テン)」をオープンした。
8月26日に開店25周年を迎えた「シェ・アオタニ」。パンケーキ風の皮に餅とあんをサンドした「石切もちどら」や、フレッシュバターとフランス・ゲランドの塩を使った「塩ロール」などが人気で、ショートケーキや焼き菓子、季節商品などが並ぶ。
「ジェラート ラボ テン」は、姉妹店「焼きたてもちどら 展」(同)の隣にオープン。社長の青谷展行さんは「ジェラートにするとフルーツや牛乳のおいしさをダイレクトに味わってもらえる。新しいことをするのは楽しいし、ヨーロッパではパンもジェラートもパティシエが作るので、従業員の勉強にもなるのでは、とジェラート店をオープンした」と話す。
8月30日現在の商品は、ミルク、バニラ、パッション、デコポン、ピスタチオ、河内晩柑(ばんかん)、桃、ラムレーズン、キャラメルリュバンの9種類。価格は、シングル=430円(ピスタチオは540円)、ダブル=630円(同730円)。フレーバーは、フルーツの旬に合わせて変わる。
定番商品の「ミルク」は、一年を通して山に牛を放って育てる山地酪農を行う「なかほら牧場」(岩手県)の牛乳を使う。パティシエの姫木涼裕さんは「牛乳臭さが出ていないか、あっさりし過ぎていないかなど、何度も試作を重ねて調整した」と話す。ピスタチオは、ジェラートにする直前に色の変わらない程度にローストして店でペーストを作るなど、パティシエのこだわりを見せる。
「素材の味が分かるジェラートに仕上げることにこだわっている。マシンで一度に多くの量のジェラートを作ることもできるが、風味を味わってもらえるよう、翌日に持ち越さないように少量ずつ作っている」と姫木さん。「『もちどら』という看板商品があるので、ジェラートのもち包みやもなかなど和菓子風の商品や、季節限定のパフェなどを開発していきたい」と意欲を見せる。
営業時間は11時~17時。火曜定休。