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東大阪の古民家「泉庵」で食イベント なにわポークとクラフトビール楽しむ

「なにわポーク」肩ロースのステーキ

「なにわポーク」肩ロースのステーキ

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 食イベント「なにわポーク×ことことビールの会」が9月3日、近鉄奈良線河内小阪駅近くの古民家1棟レンタルスペース「コサカノイエ 泉庵」(東大阪市小阪本町1)で開かれた。

「なにわポーク×ことことビールの会」会場の様子

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 「泉庵」は、オーナーの菅原伸也さんの祖母の実家。築80年の古民家で、菅原さんも幼少期によく来ていたという。祖母が亡くなり、住む人がいなくなったが「なじみがあるので何かに使いたい」と、2年ほどかけて改修した。

 改修のために通ううちに河内小阪駅近くの「季節のスープとお惣菜のお店 Ryoko’s kitchen」(同)を見つけ、店主の森上玲子さんに古民家再生の話をしたところ、「食材の地産地消を勧めているので、その紹介ができる場所になれば」と意気投合し、オープン以降は共催で食イベントを開いたり、森上さんが古民家料理教室の会場に使ったりするなどしている。

 森上さんはフリーランスの料理研究家で、雑誌のフードスタイリングや企業のレシピ開発を手がけるほか、料理教室を主宰する。料理に関する仕事をするうちに良いものを作る生産者とのつながりができ、その食材や酒類を広く発信したいと「Ryoko’s kitchen」をオープンした。

 今回のイベントは、同店でも扱う東大阪のブランド豚「なにわポーク」の良さを酒と組み合わせてどうアピールするかをテーマに企画。なにわポークは、長瀬畜産(渋川町4)が合成飼料をなるべく使わず、チョーヤ梅酒の漬け梅を飼料に加えて育てた豚で、食欲旺盛で元気に育ち、あくが出にくいのが特徴という。

 なにわポークと合わせるビールは、昨夏創業した「ことことビール」(京都府木津川市)のクラフトビール「ひらけ!茶葉リッチ」「漆黒のスタウト」の2種。同社の板東智也社長は「茶葉のビールは京都ではあるが、香りづけに使っているところが多い。茶葉リッチは南山城村産の茶葉を原料として入れていて、女性の方に好まれるさわやかなビール。もう1種類は、なにわポークとの相性が抜群の黒ビールを選んだ」と話す。

 当日は、なにわポークのバラ肉を厚めに切って作るお好み焼きに始まり、なにわポークのラードで焼いたステーキ、豚の脂で焼く大阪と奈良の野菜、肩ロースやしゃぶしゃぶ用バラ肉を使った焼きそば3種などを提供した。

 参加女性の一人は「会社帰りにRyoko’s kitchenで一人飲みをし、そこからお店が紹介するイベントに行くようになった。おいしかったし、知らない人とも交流できたし、楽しかったのでまた来たい」と笑顔で話す。男性グループは「ヘルシーな豚の甘みで嫌味がない。どれを食べてもうまみがあり、豚肉ひとつで変わるんだと思った。流通の移動距離がなく、自分たちと同じ東大阪で育った豚を食べることができて良かった」「脂の一番多いところを食べたがあっさり食べられる。大阪では豚をちゃんと食べる機会が少ないのでよかった」と話していた。

 森上さんは「JAの人も参加していたし、販売などにつながれば。東大阪市民として東大阪全体のベースアップにつながるイベントをこれからも企画していきたい」と意欲を見せる。

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