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東大阪大学敬愛高校生が飲食店からマーケティング学ぶ 秋祭りで実践

10月13日の授業の様子

10月13日の授業の様子

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 東大阪大学敬愛高校(東大阪市西堤学園町3)の生徒有志が10月27日、「Keiai秋まつり」のブース出店に向け、日下にある「RAYS LITTLE DINER(レイズリトルダイナー)」(池之端町)スタッフからマーケティング講義を受けた。

2回目の授業で2年生は呼び込み方法などを考えた

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 同校では地域企業や地元飲食店に出店依頼をし、生徒の家族や友人、近隣住民などが参加できる同イベントを昨年初めて開催。当日は16の企業や団体が出店し、多くの来場者が足を運んだ。

 昨年、出店依頼を受けたレイズリトルダイナーは「せっかくなら店がブースを出すだけでなく、生徒と一緒に取り組みをしたい」と課外授業を提案。付加価値をテーマにした講義を行い、イベントで販売するドリンクを学生が考案してイベント当日、同店のハンバーガーやフライドポテトなどと一緒に販売した。

 今年は同取り組みの2回目で、1年・2年合わせて13人の有志が参加。昨年も参加した生徒は「商品を販売する立場になって、どのようにしたら商品に価値が出るのか、どうやったらお客さんに買ってもらえるか、考えるのが大変だったけどとても楽しかったので今年も参加した」と話す。初参加の生徒は「昨年はお客さんとして参加したが、運営していた子がみんな楽しそうだったので今年はやってみたいと思った」と志望理由を明かした。

 10月13日には、同店オーナーの三間嶺斗さんとスタッフの福山慎一さんが「小売の本質」について授業を行った。「昨年参加した生徒もいるので、商品開発の次のステップとして、作った商品をどう売るか。物を買うだけでなく、例えばスタッフとの会話を楽しむなど、お客さんは何を買いにきて、私たちはどのような価値を提供するのか、その戦略を立てる内容とした」という。

 1回目の授業の後には、ブースのチラシデザインの課題を出し、2回目の授業までに何度もやりとりをしながらブラッシュアップした。10月27日の2回目の授業では、福山さんの進行で、役割分担や当日の動きなどタスクを整理しながら、呼び込み方法やサービス内容、事前告知などの準備を進めた。

 参加した2年女子生徒は「普段とは違う視点で物を販売することについて深く考えることができた。アルバイト経験さえあまりないので、どのようにすることでお客さまに楽しくお買い物していただけるのか、案を出すことが難しかった」と授業を振り返る。「当日は、一目見ただけで興味が湧いてくるような、明るくて楽しそうな雰囲気をみんなで作ることを意識したい。目標は、お客さまも自分たちも全力で楽しむこと」と目を輝かせる。

 今年は11月3日、28ブースが出店予定。開催時間は11時~16時。

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