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東大阪で「ひつじのショーン展」 原画や撮影用セットなど制作過程を紹介

「映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~」のアニメーションセット

「映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~」のアニメーションセット

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 特別展「テレビシリーズ放送開始15周年記念 ひつじのショーン展」が現在、東大阪市民美術センター(東大阪市吉田6、TEL 072-964-1313)で開かれている。

リチャード・スターザックさんが描いた同展限定アート

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 アニメ「ひつじのショーン」は、1976年設立の英アニメーションスタジオ「アードマン・アニメーションズ」が製作し、英国や日本で2007(平成19)年から放送しているテレビシリーズ。同社はプラスティシンという粘土を使ったアニメーション制作手法で人気を集め、1985(昭和60)年に人気シリーズ「ウォレスとグルミット」が誕生した。

 「ひつじのショーン」は、1995(平成7)年製作の映画「ウォレスとグルミット 危機一髪!」に脇役で初登場。後にショーンを主役にした映画やテレビシリーズが製作され、現在世界170カ国で放送されている。同展では、描き下ろし画やストーリーボード、セットなど約290点を展示し、製作現場の裏側を紹介する。

 第1・第2展示室入り口近くには、ショーンの生みの親であるリチャード・スターザックさんによる同展限定アートを展示。ショーンたちがアニメーション用のパペットを作って撮影する様子などが描かれており、アニメーションの製作過程を紹介する同展ならではのアートとなっている。会場を進むと、映画「ウォレスとグルミット 危機一髪!」に初登場した「セーターを着たショーン」のパペットや映像の一部、ショーンが描かれたストーリーボードが並び、日本での巡回展のために作られたジオラマなども展示している。

 テレビシリーズを紹介するコーナーでは、放送回ごとに違うアーティストが描いたストーリーボードが展示されており、ショーンの描かれ方の違いなどが楽しめる。映画作品紹介コーナーでは、映画撮影時に実際に使われたオリジナルの小道具とパペットによるアニメーションセットを展示する。

 アニメーションの制作過程を紹介するエリアでは、ストーリーボードやキャラクターのモデル制作、美術や照明などの現場をパネルで紹介。パペットの頭部や胴体を作るための型や15種類ほどある口の形、手足部分のスペアなどのパーツも展示する。

 第3展示室では、ミニチュア写真家・見立て作家の田中達也さんと同展がコラボした作品を展示。5点の写真作品と、立体作品「おすしのショーン」を展示する。同センター1階では、展覧会オリジナルグッズなどを販売する。

 同センター学芸員の田中由紀子さんは「1週間で一人のアニメーターが作れる映像は、約20秒間。私たちが楽しいな、面白いなと思って見ている作品の裏では、とてつもない苦労が隠されているということをお伝えできるのでは」と話す。

 開催時間は10時~17時(2月24日は20時まで)。月曜休館。入場料は、一般=1,000円、東大阪市内在住65歳以上・高校生=500円、中学生以下無料。3月10日まで。

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