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関西みらい銀行河内花園支店で「特殊詐欺被害防止」呼びかけ 

関西みらい銀行河内花園支店で行われた特殊詐欺防止キャンペーンの様子

関西みらい銀行河内花園支店で行われた特殊詐欺防止キャンペーンの様子

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 年金支給日の2月15日、関西みらい銀行河内花園支店(東大阪市岩田町1)で銀行員と大阪府警河内署員が来店客に特殊詐欺被害防止を呼びかけた。

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 大阪府警によると、昨年の大阪府内の特殊詐欺認知件数は過去最多の2649件で、2022年より585件増加しているという。手口別では、自治体や税務署職員などと名乗り、「お金が受け取れる」という内容の電話をかけてATMから送金させる還付金詐欺が944件と最も多かった。

 2月15日は関西みらい銀行河内花園支店の店頭で、銀行員と警察官が来店客にチラシとポケットティッシュを配布しながら「ATMで還付金は戻りません」と呼びかけた。

 関西みらい銀行では昨年12月27日、高齢者の特殊詐欺被害防止対策として「おやとこ安心サービス」を開始。それまでも携帯電話で通話しながらATMを操作する人への声がけなどは行ってきたが、ATMでの被害は発生し続けているため、ATMの利用限度額を制限することで被害金額を抑えることのできる同サービスを始めたという。

 同サービスでは、キャッシュカードによる1日当たりのATM利用限度額を、0円、5万円、10万円、20万円に設定でき、利用限度額の引き上げやサービスを解約する際は、家族の承認を要するオプションも付けられる。

 同サービスに申し込んだ親子の81歳になる母親は「警察からのチラシを普段から回覧で目にし、自分だけは大丈夫だと思っているが、内心不安なところもある。詐欺の電話がかかってきたことはないが、世間ではよく聞く。(おやとこ安心サービスを利用することで)自分で改めて注意するようになると思う」と話す。53歳の娘は「自分のこととしてあまり感じてはいないが、そういう事件は多いので、少しでも不安要素がなくなればと思い申し込んだ」と話す。

 関西みらいフィナンシャルグループ広報室長の望月真善さんは「(サービス申込者は)高齢者の家族の方が心配しているケースが多い。今回を機に特殊詐欺について家族で話していただけたら」と話す。

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