近鉄奈良線若江岩田駅近くの「ベーカリートレント」(東大阪市岩田町3、TEL 072-966-0830)が6月1日、東大阪産オカワカメを使う商品の販売を始めた。
毎月、限定商品を販売する同店。東大阪で地産地消できる商品を以前から考えてきたという店主の下村勝哉さんは昨年6月、東大阪産の蜂蜜を使った「はちみつ塩チーズコッペ」を開発・販売した。今月は東大阪産品を使う商品第2弾としてオカワカメを使い、「おかわかめのシャキシャキサラダ」(194円)と「ミートボロネーゼ」(194円)の2商品を開発した。オカワカメはマグネシウムやカルシウムなどを多く含むツル性の植物で、JAグリーン大阪(荒本北1)が市の特産品にしようと2015(平成27)年ごろから栽培し、普及に力を入れてきた。下村さんは「オカワカメはJAでしか販売していないので、食材として面白いと思った」と振り返る。
「おかわかめのシャキシャキサラダ」は、同店の人気商品でキャベツとたくあんのコールスローサラダをコッペパンに挟んだ「シャキシャキサラダ」をアレンジした商品。トッピングを変えながら毎月限定で販売してきた4月のタケノコや5月のシラスに続く。下村さんは「元々作っていたサラダパンがちょうどいいので選んだ。最初はオカワカメを軽く湯煎してみたが、少し青臭かったため、普段からオカワカメを食べている人に話を聞き、ゆでる時間を少し長くしたところワカメのようになった。そのままトッピングするとオカワカメの味が濃かったので、和風ごましょう油で味付けしている」と話す。
下村さんは「オカワカメのパンは、お客さんに『え?ワカメ?』と驚かれたりしている。これまで冷やっこのパンなど失敗した商品もあったが、今は人気のあるシャキシャキサラダもたくあんを使っているので最初は驚かれたし、今やパン店で定番になっているめんたいフランスも最初はおいしいのだろうかと思われたはず。定番商品も作りつつ、意外な組み合わせなど面白いことを考えていきたい」と意気込む。
営業時間は8時~19時30分(土曜・日曜は19時まで)。木曜定休。2商品の販売は6月末ごろまで。