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東大阪市役所で「アンブレラアート」展示 東大阪ブランド認定製品を活用

東大阪市役所1階に展示するアンブレラアートと東大阪市のマスコットキャラクター「トライくん」、カムアクロスの今中光昭社長

東大阪市役所1階に展示するアンブレラアートと東大阪市のマスコットキャラクター「トライくん」、カムアクロスの今中光昭社長

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 カラフルな傘で空間を彩るアート展示「アンブレラアート」が6月10日から、東大阪市役所1階で開催されている。

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 東大阪市では2021年4月から、東大阪市内のものづくり企業が開発した「東大阪ブランド」認定製品を市役所1階ロビーにある2台のケースで展示する取り組みを行っている。東大阪ブランド推進機構事務局の井上夏記さんは「半年ごとに展示内容を変えており、1階に展示することで多くの人に見てもらえるようになった」と話す。

 展示ケース近くのエスカレーター横スペースではこれまで、ひな人形や五月人形を展示しており、「このスペースをもっと活用したい。空いている時に季節感のある展示ができれば」と、東大阪ブランド製品をPRする展示を企画した。

 第1弾となる今回の展示は、傘メーカー「カムアクロス」(東大阪市吉田本町1)の傘を使ったアンブレラアート。同社は、本社工房と中国・アモイの自社工場の2拠点でOEM・ODMの傘を中心に、ライセンス商品やオリジナルブランドのレイングッズを製造している。同社には80代の「なにわの名工」を受賞した職人がおり、傘作りをしながら本社工房や中国での技術指導にも当たっている。

 展示するアンブレラアートは、14本の傘を使った球体のオブジェと東大阪ブランドに認定された日傘「ひがしおおかさ」などを活用。カムアクロスの今中光昭社長は「球体の作品は地球をイメージしたもので、傘を通じてみんなが幸せになれるようにとの思いを込めた」と話す。使う傘は、同社の商品や同社が開催するデザインコンペ受賞作品のデザインコンセプトを基に製作した物。「ひがしおおかさ」は、河内木綿はたおり工房(東石切町3)が作る特注品の河内木綿の生地とクリエイト築島(寿町1)が作るアクリルの持ち手を使い、カムアクロスが傘に仕立てた。

 今中社長は「昔ながらの職人たちの技術を生かして作った傘をアンブレラアートという形で展示しているので見に来てほしい」と話す。

 展示台には、東大阪ブランドに認定されているタイコー軽金属(川俣3)の「アルビルドシステム」を採用。接合プレートとアルミフレーム材を組み合わせて自由に空間設計ができ、再利用ができるフレームで、展示会に出展する際のブースやオフィス、住宅などで使うことができる。

 展示は7月11日まで。

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