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東大阪で「ダンボールキャンバス」使ったワークショップ 地元2社が共同開発

ダンボールキャンバスを使った作品とマツダ紙工業の松田和人社長

ダンボールキャンバスを使った作品とマツダ紙工業の松田和人社長

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 段ボールメーカー「マツダ紙工業」(東大阪市衣摺5)と画材メーカー「ホルベイン画材」(菱屋西1)が共同開発した「ダンボールキャンバス」を使うワークショップが11月、東大阪市内で開かれる。

ダンボールキャンバスは2サイズ2色展開

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 マツダ紙工業は昨年、工場に1人のアーティストが滞在し、工場の価値観や社長が掲げるビジョンを工場内の廃材を活用してアップサイクルアート作品として創作する活動を支援するプロジェクト「アーティスト・イン・ファクトリー東大阪」に参加。同社で創作活動をしていた山口県在住アーティストの原田とおるさんが「段ボール製のキャンバスがあれば、気軽に絵を描くことができるのでは」とアイデアを出した。

 マツダ紙工業の松田和人社長は、同じ東大阪市内に本社を構えるホルベイン画材に企画を持ち込み、商品化することが決まった。キャンバスの形状やサイズはホルベイン画材が企画し、マツダ紙工業は反りにくく強度を持たせ、折りたたんで差し込むだけで簡単に組み立てることができ、背面に穴をあけてそのまま壁に飾ることができる構造などを設計した。構造については特許を申請しているという。

 松田社長は「アーティストがギャラリーなどで作品を販売する場合は高い値が付けられるが、キャンバスや額縁、ギャラリーまでの交通費など経費もかかる。ダンボールキャンバスは価格が安く、額縁に入れずにそのまま飾れるので、気軽に購入しやすい価格に設定してイベントやマルシェなどで販売することもできる。練習用や学校での教材利用、子どもの手形を押して成長記録に使うなど、アーティストから子どもまで気軽にアート制作を楽しんでもらえるし、練習用などを廃棄する際は資源ごみとしてリサイクルできるのでSDGsにもつながる」と話す。

 「ダンボールキャンバス」は、A4サイズ(29.7センチ×21センチ、厚さ3センチ)とスクエアサイズ(21センチ×21センチ、厚さ4.5センチ)の2サイズで、色は白色と黒色の2色を用意する。それぞれ3枚入りで、価格は、白=1,650円、黒=1,815円。外箱もキャンバスとして使うことができるように設計した。両社のネットショップで9月20日から販売している。

 マツダ紙工業では11月9日、オープンファクトリー「こーばへ行こう!」のプログラムの1つとして、ホルベイン画材では11月16日・23日、体験型観光イベント「ひがしおおさか体感まち博」のプログラムとして、それぞれの本社でダンボールキャンバスを使うアート体験ワークショップを開催する。

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