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マツダ紙工業の段ボール製兜、販売好調 「かぶって野球応援して」

マツダ紙工業の松田和人社長

マツダ紙工業の松田和人社長

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 段ボールメーカー「マツダ紙工業」(東大阪市衣摺5)が製造・販売する段ボール製の兜(かぶと)工作キット「ECO(エコ)なホームラン兜」が現在、好調な売れ行きを見せている。

ECO(エコ)なホームラン兜

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 ラグビーボール型貯金箱や飛行機型の貯金箱などの工作キットを開発し、商業施設などでワークショップを開催する同社。昨年の子どもの日のイベントでは、段ボールの兜キットを開発していた。

 米大リーグの大谷翔平選手が所属するロサンゼルス・エンゼルスでは今季、ホームランを打った選手が兜をかぶるパフォーマンスをしており、日本でも話題になっている。同社でワークショップを開催する中、参加者から「メジャーリーグを応援する子どもが安全にかぶることができる段ボール製の兜を作ってほしい」という声があり、昨年開発した兜のキットを改良し、商品化することを決めた。

 通常、新商品を作る際には開発に1カ月半ほど要するというが、「1年前に作っていた兜があり、以前は黒と茶色だったが赤と黒に変え、17のパーツを付属して商品化した」と松田和人社長。6月21日に販売を始めた。「会社に来た女性からもこれをかぶって応援したいという声をもらい、子どもは少年野球などもあるし、大人もノリでかぶれるのでいけるのではと感じた」という。

 同商品は、のりやはさみを使わず、折ってはめ込むだけで完成する。組み立て時間は20分程度で、子どもでも作ることができる。価格は1,320円。

 「アメリカに行って現地観戦するので売ってほしいと会社まで買いに来た人もいた。発売から5日で商品が海外に行き、そのスピードに驚いた」と松田社長。松田社長の下には後日、購入客から現地でかぶって応援する様子を撮影した画像が届き、「球場にいた子どもたちにも人気で、かぶって写真を撮りたいという人もいたと聞いた」と話す。

 自社のオンラインストアで販売するほか、7月からは道頓堀の土産品店「いちびり庵」(大阪市中央区)で販売を始めた。8月からは、ドン・キホーテ道頓堀店となんば千日前店での販売も決まっている。卸の問い合わせのほか、オリジナルカラーの兜を作ってほしいとOEMの注文もあり、発売から1カ月で約1万5000点を出荷したという。

 松田社長は「暗いニュースが多い中、大谷選手の活躍に元気をもらっている。大人も子どももかぶって応援してほしい」と話す。

 7月26日~7月29日は、近鉄百貨店上本町店(大阪市天王寺区)、8月19日・20日は、あべのハルカス近鉄本店(大阪市阿倍野区)で同商品ワークショップを開く。

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