
商店街「サンロード瓢箪山」「ジンジャモール瓢箪山」で3月5日、火災予防を呼びかける消防パレードが行われた。
パレードは、3月1日から7日にかけ全国一斉で行われる春の全国火災予防運動に伴う防火対策推進活動の一環。空気が乾燥して火災が発生しやすい春を前に、市民に防火意識の重要性を伝え、地域全体の防火意識の向上につなげようと、東大阪市消防局東消防署が企画した。
パレードには、東消防署員や消防団員、石切山手幼稚園幼年消防クラブの園児、ジャパンラグビーリーグワン「花園近鉄ライナーズ」の選手など、合わせて約100人が参加。サンロード瓢箪山からジンジャモール瓢箪山の約400メートルを歩き、園児たちの「火の用心」の掛け声とともに、買い物客や店の人に声をかけながら火災警報器の設置・交換を呼びかけるパンフレットなどが入った火の用心エコバッグを手渡した。
東大阪市消防局によると、東大阪市内では2024年の1年間に144件の火災が発生。原因別出火件数では、放火(疑い含む)とタバコが20件ずつで一番多かった。建物の用途別では、住宅での火災が66件と全体の46%を占めている。
東消防署予防担当者の藤島直輝さんは「放火されにくい街づくりのため、燃えやすい物を屋外に置かない、ごみは収集日に出し、夜間出しっぱなしにしない。住宅での火災では電子レンジの火災が多く、食品の過熱や加熱してはいけない物を加熱した場合に発生しているので、使い方を再確認してほしい」と呼びかける。