
JR学研都市線徳庵駅近くのおむすび店「いろどりさんかく」(東大阪市稲田本町3)が4月17日、オープン半年を迎えた。
店主の村上裕子さんは「昔から料理をするのが好きで、みんなにちゃんとしたご飯を食べてほしいので何かお店をしたいと以前から思っていた。子どもが3人いるので一度に6個作れる型を使っておむすびを作っていたが、ある日、母がちゃんと握ってくれたおむすびを思い出し、一つずつ握って塩むすびを作ったところ、子どもたちがおいしいって喜んでくれた。子どもたちの一言でおむすび屋さんを始めようと決めた」と話す。
村上さんは、自宅近くの徳庵エリアには店が少なく、神社の祭りの日は人出が多いものの、普段は人手が少ない徳庵を盛り上げようと、徳庵で物件を探したという。テイクアウトとイートインでの利用ができ、店内は村上さんが好きだという黄色とグレーでまとめ、カウンターに5席を設ける。
おむすびに使う米は奈良県産ヒノヒカリ「五兵衛米」。村上さんは「アクセサリー作家として出店したマルシェに出店していた米農家から、おいしいから食べてみてと言われ、これだと決めた。おむすび店はブレンド米を使う店が多いが、単一米のおむすびは珍しい。五兵衛米は甘くて粒が小さく、粒立ちがよく食べやすい。冷めた方が好きという人もいるほど、冷めてもおいしい」と話す。「粒子が大きい塩は手にも白米にもなじむよう少量ずつすり鉢ですって使っており、味を主張しすぎないのりを選んでいる」とも。
商品は、塩(200円)、梅(260円)、たらこ(250円)、ポークおむすび(300円)など10種類と、週替わりの気まぐれおむすび。村上さんによると、鮭(260円)、めんたいこ(250円)、づけたま(300円)が人気という。「脂がしつこくない」という但馬産鶏肉を使った唐揚げ(1個150円)は、「子どもが他の鶏肉と食べ比べてすぐに分かるくらいおいしい」と自信を見せる。おむすび2個、唐揚げ1個、総菜を詰め合わせた「おむすび弁当」(550円)、テイクアウトと店内飲食ができる「ランチセット(おむすび2個、唐揚げ1個、日替わり総菜、みそ汁)」(800円~)なども用意する。
木曜~土曜の夜営業は「おばんざい」を用意。「その日ある食材を使ってつまみを作って出しており、常連さんが利用してくれている」と村上さん。夜の客単価は2,000円~2,500円。地域のマルシェイベントなどにも出店する。
村上さんは「コンビニのおむすびも高くなっているので、お米がおいしいおむすびを食べてほしい。企業などからお弁当の注文があるとうれしい。徳庵の人に愛されるお店になれたら」と話す。
営業時間は、月曜・火曜=10時~14時、16時~18時30分、木曜~土曜=10時~14時、18時~21時。水曜・日曜定休。