JR学研都市線・放出駅近くの「みたまり酒店」（東大阪市森河内西2、TEL 06-6783-2920）が6月5日、店内にワインのテイスティングができるカウンターを設けリニューアルオープンした。

店内のカウンター

　1968（昭和43）年に開業した同店。「接客が好き」という水溜（みずたまり）陽子さんは、短大を卒業してすぐ父の店を手伝うようになり、2004年ごろから「まじめにアルコールの勉強をしよう」と、友人のワインバーを手伝いJ.S.A.のソムリエ認定試験に合格。次いで、SSI認定利き酒師、同焼酎アドバイザー、WOSA認定南アフリカワイン・スペシャリストなどの認定を受けた。

　同店では、フランスやイタリア、日本などさまざまな地域のワインを扱うが、南アフリカのワインが中心で常時60種類以上をそろえる。「値段と味のバランスが良く、歴史が350年以上あり、いい造り手も多い。おいしいワインが多いが日本ではまだ認知度が低い」と水溜さん。大阪市内の百貨店のワインフェアで南アフリカのブースを毎年手伝っているといい、「最近では5回連続売り上げ1位になるなど、試飲して納得して買ってもらっている」と実感しているという。

　フェアで売れる南アフリカワインだが、「お客さんからは近所の酒屋では売っていないと言われることが多く、店で以前から扱っているが知られていない」といい、「グラスで気軽に飲んでもらい、好きなワインを見つけてもらうきっかけになれば」と、スタンディングでグラスワインを楽しむ「ワイン部」を始動。店内を改装してカウンターを設け、夕方以降、グラスワインと軽食を楽しめる店にリニューアルした。

　カウンターでは白・スパークリングワイン5種類、南アフリカの赤ワイン6種類をグラスで提供。100円で楽しめるワインも用意する。つまみは、鶏むね肉とうずら卵の薫製（350円）、チーズ盛り合わせ（500円）など。

　「近隣の皆さんや女性の方も気軽に来てもらえたら。百貨店のワイン売り場には一人で行きにくいという人にゆっくり飲みに来てもらいたい」と水溜さん。「飲み比べができるワイン会やワインを深く知ってもらうセミナーなどもしていきたい」と意欲を見せる。

　営業時間は、店舗＝8時30分～19時、ワイン部＝16時～22時。水曜定休。