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大阪府立中央図書館で上方演芸企画展 成瀬國晴さん作イラストパネルなど

成瀬國晴さんが描いた殿堂入り名人の似顔絵イラストパネル

成瀬國晴さんが描いた殿堂入り名人の似顔絵イラストパネル

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 大阪府立中央図書館(東大阪市荒本北1、TEL 06-6745-0170)1階企画展示エリアで1月20日、大阪府立上方演芸資料館(大阪市中央区難波千日前、愛称=ワッハ上方)収蔵の資料を展示する企画展「ワッハ上方と上方演芸の殿堂入り」が始まった。

講談師・二代目旭堂南陵さんの米寿記念や満中陰の配り物

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 落語や漫才、講談、浪曲など上方演芸と上方喜劇に関する資料を収集・保存・活用する上方演芸資料館。2015年度から府の直営施設となり、収蔵する資料は約6万7000点。館内には視聴ブースが9ブースあり、過去に放送されたテレビやラジオ、DVDなどの視聴ができるほか、関連する書籍や資料も閲覧できる。

 同館が開館した1996年には、上方演芸の発展と振興に特に大きな役割を果たし、広く府民から親しまれ後進の目標となる演芸人を対象に選考する「上方演芸の殿堂入り」を制定。有識者で構成する同館運営懇話会の委員が選定し、これまで51組80人が殿堂入りした。2016年度で第20回を迎えることから同展示を企画し、昨年8月には府立中之島図書館で資料を展示した。

 府立中央図書館展示エリアでは、イラストレーターの成瀬國晴さんが描いた、落語、浪曲、講談の殿堂入り名人の似顔絵イラストパネル18点を展示。「当時の庶民の人の楽しみ方を見てほしい」と展示資料に選んだという、相撲番付に見立てて序列を付けた1936(昭和11)年10月改正の「東西浪曲界大見立」や、六代目笑福亭松鶴さんの扇子、二代目旭堂南陵さんの満中陰の配り物「源平盛衰記 太閤記」のレコードなど、収蔵資料の展示は親しみやすいものを選んだ。会場には図書館が収蔵する関連書籍約280冊も集めた。

 大阪府府民文化部都市魅力創造局文化・スポーツ課の元木一典さんは「上方演芸に興味のある方だけでなく、図書館にふらっと寄った方にも上方演芸を知っていただけたら。若い人にも興味を持ってもらいたい」と話す。

 2月4日には、館内の「ライティホール」で第4回ライティ寄席を開催。チケットは、一般=1,500円、小中学生=600円。2月11日には、「流行唄」に焦点を当て、上方落語が幕末にどのように展開されたのかを考察する文化講演会「上方演芸の歴史と現状 上方落語 流行唄の時代」を開催。講師は梅花女子大学名誉教授の荻田清さん。定員70人。受講無料。

 開館時間は9時~19時(土曜・日曜は17時まで)。月曜、2月9日休館。2月12日まで。

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