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東大阪の和菓子店「白穂」で和菓子作り体験 季節の練り切り細工に挑戦

上生菓子の練り切り細工2種類を製作した

上生菓子の練り切り細工2種類を製作した

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 近鉄奈良線・若江岩田駅近くの菓匠庵「白穂(しらほ)」(東大阪市若江本町1、TEL 06-6723-2075)で2月5日、第1回和菓子作り体験が開かれた。

参加者が製作したウメとサクラの上生菓子

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 「これまで製菓専門学校での指導や他所が企画した和菓子体験教室に講師として出向いたことはあったが、地元ではしていなかった」という2代目店主の新澤貴之さん。昨年9月に店内の工房を移転して工場を新設。利用客の要望もあったことから、工房のあった場所を改装し、飲食や体験教室ができるスペースを設けた。

 店内で初めて開催する和菓子作り体験は2部制で、第1部には小学生4人、大人4人が参加。上生菓子の練り切り細工2種類を製作するもので、この日はウメとサクラの2種類を用意した。

 始めに材料の産地や特徴、店でのあんの作り方などを話した後、白あんに餅、山芋などを練り込んだ生地を丸めるところからスタート。手に付く生地に苦戦しながら丸めて伸ばし、あんを包んで土台が完成。スプーンで花びらの部分を細工してウメを作り、2つ目のサクラは木片を使った違う方法で花びらを表現した。伸ばし方や丸め方で色合いや形に違いが出て、それぞれが一つだけの上生菓子を作り上げた。

 きょうだいで参加した小学3年の女児は「上手にできへんかったけど楽しかった」と話し、自分で作った和菓子を食べ「おいしい」と笑顔を見せた。

「あんこが嫌いな子どもも自分の作ったものなら食べられる。体験では楽しそうに作っていて、その顔を見ると笑顔の輪を広げていきたいと思った」と新澤さん。「これからも定期的に開催し、それぞれの菓子のいわれや、なぜこの時季にこのお菓子を食べるのかなど和菓子の文化を伝えていきたい。ラグビーW杯もあるので、海外の人に向けても発信できれば」と意気込む。

 次回は4月末ごろに「ちまき作り体験」を予定する。

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