近鉄・布施駅近くの映画館「布施ラインシネマ」(東大阪市足代新町)で2月25日、インドの人気俳優ラジニカーントさん主演映画「バーシャ!踊る夕陽のビッグボス」デジタルリマスター版プレミア上映が行われる。運営は、ラジニカーントさんを日本で応援する団体「ラジニ★jp」。
1995年1月、インド・タミルナドゥ州で公開された同作。日本では2001年6月に大阪で初公開され、同作の公開に合わせ、映像に合わせて指笛を鳴らしたり一緒に踊ったりしながら楽しむ南インドの鑑賞スタイル「マサラシステム(マサラ上映)」を日本で初導入。この鑑賞スタイルは2014年にメディアで取り上げられ、日本全国に広まった。
昨年7月に公開されたラジニカーントさん主演作「カバーリ」のテイストが同作と似ており、「もう一度見たいというリクエストが多かった」ことからデジタルリマスター版を制作。同作の制作会社・サティヤムービースの創業50周年記念事業として今年1月にチェンナイの映画館でデジタルリマスター版を初公開し、その後ロンドンで公開。日本は3番目の公開となる。
2001年にマサラ上映を初開催した動物園前シネフェスタ4(2007年閉館)の当時の支配人が現在、布施ラインシネマの支配人を務めていることから、会場を布施ラインシネマに決めた。今回の上映に合わせ日本語字幕を新たに制作し、より脚本に忠実な翻訳にしたという。
当日は映画の上映前に、ラジニ★jp主宰の安田英俊さんとともにラジニカーントさんに会いにインドに行ったというアコースティック・ギター・デュオ「ゴンチチ」のチチ松村さんの「ラジニ歌謡ショー」や、テレビやラジオで活躍するインド人パーソナリティーのサニー・フランシスさんのミニトークショーも行われる。
会場では、劇中で振り回す黄色いタオル(200円)やクラッカー、紙吹雪(各100円)のマサラシステムグッズを販売。上映前には初参加の観客が取り残されないようレクチャーも行い、予習できるように動画とふりがなを振った歌詞カードなどもツイッターで紹介している。会場では、南インド弁当(各500円)やインドビール(200円)なども提供する。
「最近のインド映画はハリウッド化され、おしゃれになった。同作はインド映画の古き良き時代の代表作で、観客と一緒に盛り上がれる要素の多い作品。元祖マサラ上映作品を体験してもらいたい」と安田さん。
開催時間は16時~。事前予約制。料金は、中学生以上=1,800円、小学生=1,000円(当日券はともに200円加算、事前予約で満席の場合は当日券の販売を行わない可能性あり)。