近鉄布施駅南側、プチロード広小路内に3月30日、「純愛うどん なでしこ」（東大阪市足代1、TEL 06-6720-2220）がオープンした。

ひやかけ

　店主の玉森宏二さんが2012年7月、同所にオープンした「純愛うどん なでしこ」。妻の誕生花がナデシコで、ナデシコの花言葉が「純愛」であることから店名を決めた。うどんは国産小麦のみを使い、だしも添加物などが入っていないものにこだわる。ひやかけ8種類、カレーうどん7種類、ぶっかけうどん、かけうどんなど約30種類のうどんとトッピング、ご飯ものを提供する。

　店は順調だったが自宅が遠く、子どもがまだ小さかったことから、2015年11月に布施の店舗を閉めることを決断。12月には奈良県大和郡山市に移転オープンし、同じメニューの提供を始めた。

　移転後は布施の店の利用客が来店することも多く、「なでしこを好きでいてくれる人がこんなにいたんだと感じ、いつかもう一度布施に店を出したいと思った」と玉森さん。布施の店舗にはラーメン店が出店したが、その後閉店。大家から「また戻らないか」と話があり、「同じ場所のほうがお客さんも分かりやすい」と、創業の地に再出店することを決めた。

　開店の準備期間中、近隣の人からは声を掛けられ、「おかえりなさい！戻ってきてくれてありがとう」などと書かれた手紙をもらうこともあったという。玉森さんは「一度移転して、自分の中では裏切ってしまったとの思いもあった。おいしいうどんの提供でしか恩返しはできないが、腰を据えて一つ一つの商品とお客さまを大事にして、満足することなくやっていきたい」と意気込む。大和郡山の店はスタッフを店長に据え、営業を続ける。

　メニューは、ひやかけ（500円）、超肉厚きつねひやかけ（ノーマル700円）、鶏天カレー（880円）、スペシャルカレー（1,180円）、ぶっかけまたはだししょう油（590円）、あつあつかけうどん（500円）、天ぷらうどん（1,000円）など。席数は16席。

　営業時間は、11時～15時、18時～21時。月曜・火曜定休（祝日は営業）。