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大阪府立中央図書館に「本のPOP広場」 中高生がお薦め本のPOP制作

会場には1230枚の本のPOPが並ぶ

会場には1230枚の本のPOPが並ぶ

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 大阪府立中央図書館(東大阪市荒本北1、TEL 06-6745-0170)で10月24日、中高生が応募した本のPOPを展示する「第10回 あなたのおすすめ 本のPOP広場」が始まった。

中学校の部最優秀賞

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 若い世代の読書離れ、活字離れが進む中、読んだ本の素晴らしさを表現して伝え合う機会を設け、同世代の人が作ったPOPを見ることで本を読むきっかけになればと始まった同取り組み。応募資格は中学生・高校生と相当年齢の人で、漫画本以外の図書を対象にオリジナルのPOPを募集する。画材は自由で手書きの作品に限り、切り絵や立体は可能。大阪府内の中学と高校に募集を呼び掛けているが、近年はホームページで見た遠方の人からも作品が届くこともあるという。

 学校単位での応募は1校につき100枚以内になるよう、あらかじめ学内で選考した上で応募。今年は、中学の部に813作品、高校の部に417作品の応募があった。一次選考では館内の職員約80人が、「オリジナリティーがあり、自分の言葉でその本を読ませたいと思わせているか」をポイントに、中学生の部、高校生の部各24点を選出。二次選考で4人の外部審査員により各賞を決定した。

 現在、エントランスと1階展示コーナーで全応募作品を展示。イラストをメインにしたものや細かい切り絵を施したものなど、趣向を凝らした作品がズラリ並ぶ。「今年は中学生の力作が多く、高校生を超える創意工夫をした作品が多かった」と総務企画課の上村厚貴さん。例年、映画化やドラマ化された作品、絵本を紹介する作品が多く、読書支援課こども資料室の松下理沙子さんは「若い世代の人気の傾向が分かるので、図書館にない本は購入するようにしている」と言う。展示会場には、作品の題材となった図書も集めた。優秀なPOPは展示終了後、館内で使う予定。

 松下さんは「若い世代と本を結びつけるイベントはあまり多くない。一大イベントとして一冊でも多く手に取ってもらえるよう続けていきたい」と話す。

 開館時間は9時~19時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。月曜休館。11月5日まで。

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