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東大阪の菓心庵「絹屋」、和菓子コンテスト受賞作販売 松本幸四郎さん襲名記念

優秀賞を受賞した菓心庵 絹屋の西田浩明さん

優秀賞を受賞した菓心庵 絹屋の西田浩明さん

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 東大阪市花園ラグビー場近くの菓心庵(あん) 絹屋(東大阪市吉田6、TEL 072-965-0698)が1月13日、味の素AGF(東京都渋谷区)が主催する「歌舞伎と和菓子の出会い」コンテストで優秀賞を受賞した「勧進帳」がテーマの和菓子と、「AGF煎(せん)」のセット商品「わがしばなし」の販売を開始した。

優秀賞を受賞した西田さんの作品

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 「わがしばなし」は、味の素AGFによる「珈琲(コーヒー)●和菓子プロジェクト」(●はハートマーク)の一環で、日本の伝統文化革新者とコラボし、和菓子の可能性を広げる「AGF煎WAGASHI-INNOVATION(ワガシイノベーション)」の第1弾商品。同社のイメージキャラクターを務める十代目松本幸四郎さんの襲名を記念し企画した。

 同企画では、幸四郎さんの襲名披露興行の初演目である「勧進帳」をテーマにした4つの創作和菓子を全国の和菓子店から募集。「勧進帳の演出に合っているか」「ストーリーが表現できているか」を基準に書類審査で選ばれた32店舗の作品から幸四郎さんが実食審査し、グランプリ、準グランプリ、優秀賞が選出された。

 菓心庵 絹屋は1966(昭和41)年、河内花園駅近くで創業。花園ラグビー場の改修工事が完了した1992年に「花ラグ饅頭(まんじゅう)」を発売し、全国高校ラグビー大会会場でも毎年販売している。1998年に、花園ラグビー場南側の現在の場所に移転した。

 優秀賞に選ばれた同店の西田浩明さんの作品は、入賞作品の中で唯一、干菓子で作られた作品。黒と白、金の梵字(ぼんじ)の衣装を着た弁慶の後ろ姿を表現した四角い「弁慶」、義経が目立たないように身を隠すシーンを俯瞰(ふかん)で捉えた丸い「義経」、勇ましく足を広げ立つ富樫の姿を表現した三角形の「富樫」、勧進帳が能を歌舞伎化した「松羽目物」であることにちなんだ長方形の「松羽目」の4つで、勧進帳の世界を表現した。

 「関西の和菓子は抽象的に表現するのが特徴。デザインの落とし込みに苦労した」と西田さん。応募に当たり勧進帳を見るところから始めたといい、「印象的だった衣装をお菓子にできたらと膨らませていった」と話す。4種類それぞれに違う素材を使い、締め切りまでの約1カ月で仕上げた。

 「外部のコンテストに出したのは初めてで、ほかの人がどのようなものを出すのか勉強になった。今回の受賞を機会に、またコンテストがあれば出品したい」と意欲を見せる。

 セット商品の価格は2,160円。店頭販売は1日5セット限定。予約は別途、3日前までに電話で受け付ける。1月末ごろまでの販売予定で、なくなり次第終了。

 営業時間は9時~18時。月曜定休。

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