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JRおおさか東線「衣摺加美北駅」で開業前の見学会 シンボルカラーは露草色

3月17日に開業する衣摺加美北駅

3月17日に開業する衣摺加美北駅

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 JRおおさか東線のJR長瀬-新加美駅間に3月17日に開業する新駅「衣摺加美北(きずりかみきた)駅」(東大阪市衣摺5)で3月10日・11日、開業前の駅舎見学会が開かれた。

改札内の様子

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 おおさか東線は、城東貨物線の施設や用地を活用しながら複線化し、2008年3月、放出-久宝寺間を開業。JR長瀬-新加美駅間は距離が長く、兼ねてから新駅の設置が望まれていた。同駅は、2013年4月に計画を発表し、2015年9月に工事着手。総工費は約20億円。

 見学会は2日間、計6回開催するもので、300人の募集に対し450組が応募。見学会では始めに、大阪外環状鉄道担当者がおおさか東線の整備事業について説明し、続いて、相対式ホーム2面、エレベーターは各ホーム1基、エスカレーターは各ホーム上り・下り各1基など、設備について説明した。同線では現在、北区間の建設も進めており、来春には放出-新大阪間が開業予定。同線は「在来線の中で新幹線に一番近いホームに着く予定」などと解説した。

 同駅のコンセプトは「モノづくりが紡ぐ歴史とまち」で、古代の染め型を使った染色技法を表現。外観は布と染め型をイメージした。同線は駅ごとにシンボルカラーが決められており、染めが盛んだった同地域にちなみ同駅のシンボルカラーは露草色。駅構内各所に用いられている。ホーム上のすりガラスの幾何学模様も駅ごとに異なる。

 改札内の見学の後は、券売機や駅事務所を見学。同駅には、青、ピンク、緑の券売機があり、みどりの券売機では指定席・自由席の購入とネット予約した切符の受け取り、定期券の購入ができる。改札口は車いすが通れるよう幅は広めで、見学会では改札機の中や券売機の裏側なども開けて解説した。

 駅周辺は八尾街道と御本山道が交わっていた地点で、改札前の柱には駅周辺の発展について記したパネルと、2つの道が交わってきたことを表すモニュメントを設置。

 高井田から親子で参加した女性は「電車のイベントが好きで来た」といい、小学3年の男児は「高井田はホームが1つだけど、ここはホームが2つになっていて広いところがいい」などと話していた。

 駅開業に伴い駅駐輪場がオープン。自転車は、一時利用133台(24時間ごとに150円)、定期利用111台(1カ月=一般2,100円など)、ミニバイクは、一時利用6台(24時間ごとに250円)、定期利用4台(1カ月3,000円など)。定期利用は4月1日から。

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