大阪府立中央図書館(東大阪市荒本北1)エントランスホールで8月16日、児玉小枝 動物愛護フォトストーリー展「ラスト・ポートレート~この世に生を受けて」が始まった。
人と動物が幸せに暮らせる街づくりを目指し、ペット用ふん処理袋の配布や迷子札の着用呼び掛け、犬・猫の譲渡案内など飼い主に対する啓発活動を続ける「HWJ東大阪」が主催する同展。犬猫の殺処分の現状について子どもをはじめとする市民の人に広く知ってもらいたいと、夏休みの時期に合わせ3回目となる写真展を企画した。
会場は、第1話「明るい老犬介護」、第2話「どうぶつたちへのレクイエム」、第3話「ラスト・チャンス!~ぼくに家族ができた日~」、第4話「いのちのすくいかた」の4部で構成。写真展を開くにあたり、「グロテスクではなく想像力が働くような写真を撮っている」と、フォト・ジャーナリスト・児玉小枝さんの作品を選び、会場内に118枚の写真を展示している。
環境省の統計資料によると、2013年度の殺処分数は犬2万8570頭、猫9万9671匹。会場内では収容施設で殺処分を待つ最後の姿をとらえた写真や、管理センターで飼い主を見つけ新しい日常を送っている犬、病気にかかりながらも飼い主に介護されながら日々を過ごしている犬など、現実に起こっているペットを取り巻く環境を紹介しながら、殺処分を減らすために何ができるかを考える内容になっている。
同団体のやまぎしちはるさんは「飼ったら家族同様最後まで面倒を見てほしい。そうすれば殺処分はなくなる。人の心一つで状況は変わるし、救うことができる。助ける方法は人それぞれあることを知ってもらいたい。東大阪は収容数が少ないので殺処分ゼロに近づけられる」と話す。
「犬にかみつかれるのは子どもが多いので、今後は犬との接し方や習性を子どもたちに教えていきたい。地味な活動だが全国に広げていければ」と意気込む。
開催時間は9時~19時(土曜・日曜は17時まで、最終日は15時まで)。入場無料、ペット入場不可。今月30日まで。