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住宅リノベのクジラ、東大阪・布施に「SEKAI HOTEL」展開 空き家再生で地域活性図る

拠点施設1階カフェスペースのイメージパース

拠点施設1階カフェスペースのイメージパース

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 住宅リノベーションを手掛けるクジラ(大阪市北区)が3月23日、地域の空き家を宿泊施設として再生利用する「SEKAI HOTEL(セカイホテル)」事業を布施エリアで展開すると発表した。

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 SEKAI HOTELは点在する空き家を再生利用し、街全体をホテルと見立てて開発する「クラウドホテル」構想を掲げた宿泊施設。「Ordinary(日常)」をコンセプトに掲げ、2017年6月、第1弾の「SEKAI HOTEL西九条」をオープンした。西九条では10軒の空き家を再生し、工事中の物件を含め最大収容人数は68人。累計宿泊者数は4000人を超えたという。海外と国内の利用比率は1対1で、海外の利用客は、韓国や中国、台湾、香港など、東アジアからの観光客が多い。

 同社では、難波まで約10分、京都や奈良へも鉄道・バスの直行便があるなど利便性の高い立地であり、東大阪がラグビーワールドカップ2019の開催都市の一つになっていることから布施での展開を決定。布施駅周辺には17の商店会があり、商店街や商店街の周りにある人々の暮らしをコンテンツとして発信し、外国人観光客が日本人の日常を体感できる場にしたいとしている。

 布施駅南側の商店街内の店舗兼住宅として使われていた物件をリノベーションし、1階がフロントとカフェスペース、2階が宿泊スペースの拠点施設とする予定で、利用客はフロントに立ち寄った後、街中に点在する客室に案内される。布施では200人の収容規模を目指す。

 「SEKAI HOTEL布施」運営責任者の小林昂太さんは、「コンセプトのOrdinaryは外国人観光客が日本での観光で求める一つの要素。布施では東大阪の『商店街』と『ものづくり』をOrdinaryとして提供していく」と言い、フロントや客室の内装デザインは「工場に泊まる」をテーマに、トタン板などを活用する予定。「今後、東大阪の認知度を高め、地域に還元し、街ごとホテル化事業として東大阪のたくさんの方とともに創り上げて行きたい」と意気込む。

 今夏オープン予定。同事業では2022年までに全国10カ所での展開を目指す。

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