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東大阪でラグビーW杯テーマのパネルディスカッション 「聖地花園としての深堀りを」

会場の様子

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 東大阪市立男女共同参画センター「イコーラム」(東大阪市岩田町4)で4月17日、パネルディスカッション「ラグビーのまち『東大阪』ワールドカップでまるもうけ~まちの発展につなげよう~」が開かれた。主催は東大阪青年会議所。

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 ラグビーワールドカップ開催を1年半後に控え、これを機に東大阪を全世界にPRし商売の発展につなげたいと企画した同会。開催のメリットや受け入れ準備を学んでもらおうと、近畿大学経営学部商学科・高橋一夫教授がコーディネーターとなり、大阪観光局理事長・溝畑宏さん、東大阪ツーリズム振興機構代表理事・清水洋一郎さん、週刊ひがしおおさか代表・前田寛文さんを迎えた。

 清水さんは東大阪ツーリズム振興機構の事業について説明した後、花園ラグビー場で試合を行う国と各国の試合スケジュールを紹介。国別の観客の動きを読むことが重要とした。五輪が東京中心で17日間の開催に対し、ラグビーW杯は44日間、全国12会場で開催され、その経済効果について解説した後には、「チケットの一般販売が始まる9月19日までにプロモーションを行わなければいけない」と話し、国別の特徴について前田さんは「アルゼンチンとアイルランドはお金を使う。そのうちの一つ(アルゼンチン)が花園に来るのは大きい。アメリカも今、ラグビーが盛り上がってきているので、そこに向けて(プロモート)するのがいいのでは」と提案した。

 元観光庁長官で、大分で2002年サッカーワールドカップ日韓大会を誘致した溝畑さんは「大会期間中と大会が終わってからの2つの効果があるが、終わってからの効果が大きい。終わった後にどんないい姿にするかを考えしっかりやらないといけない」と実績を交えて話し、「3年前にロンドンの副市長が来阪した際、花園ラグビー場に行きたいと言われた。世界のラグビーファンの中で花園のバリューは高く、試合がなくても訪れる仕掛けができる。ディープな体験ができる聖地として深堀りするのが大きい」と述べた。

 溝畑さんは「他エリアに比べ聖地があるにもかかわらず、W杯開催の意義を市民が理解しているのかと感じる。全ての世代がラグビーW杯開催の意義や思いを共有することが大事。1回でもボールに触る経験をすると違う。ベースの部分を10年、20年続けたら最大のレガシーになる。そのきっかけになるのがワールドカップ」と話し、「現実と夢の両方を持ってやっていければ」と締めくくった。

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