近鉄大阪線・長瀬駅近く、通称・近大通りに4月16日、「アナログゲームカフェ1306」(東大阪市小若江4、TEL 06-6785-7050)がオープンした。
オーナーの中村一成さんは近畿大学在学時、最初はゲームサークルに入ったがデジタルゲームは苦手で、そこでボードゲームに出合った。ボードゲームは「スタートラインが同じで、人と仲良くなれるコミュニケーションツールとして魅力的だと感じた」という。大学のボードゲームサークルではサークル長を務めた。
ポッドキャストのパーソナリティーとしてボードゲームの話をし、5~6年ほど個人でボードゲーム会を開いていたという中村さん。建築土木業で職に就いたが「いつかボードゲームカフェをやりたいと思っていた」と言い、退職後2~3年ほどしてから始めようと考えていたが、ボードゲーム関係の知人から「今やらないと」と発破をかけられ開店を決意。近大通りで物件を探した。サークル時代は下宿生の部屋で活動をしており、その部屋番号からサークル名を「1306」と命名。「その時の下宿生の家のような空間を作りたいと店名にも付けた」と話す。
1階はソファ席12席とカウンター席5席、2階はラグマット席を設け、女性でも入りやすいよう外から見えるようにし、店内はナチュラルな内装でまとめる。開店にあたり買い足したものもあるが、250種類ほどあるボードゲームはこれまでに中村さんが収集したもので、棚には「和のゲーム」「体を使うゲーム」「インスタ映えするゲーム」などに分けゲームを並べる。「近いうちに300種類ぐらいになる予定」と中村さん。
初心者にはどのようなゲームがしたいか聞いてゲームを紹介し、一人や少人数のグループには相席も勧める。店内では初めて会ったグループが共にプレーし、盛り上がる様子も見られる。中村さんは「別々で来ても盛り上がれるのがボードゲームの魅力。ここで仲良くなって学内で一緒にお昼を食べたりしてもらえるようになれば」と笑顔を見せる。
初回利用時には会員登録が必要で、ニックネームを書いたネームプレートを付けてプレーする。利用料は、1時間=500円、フリータイム=1,500円、ナイトフリータイム(18時~22時)=1,000円。ドリンクバー付き。軽食や海外のビールを提供するほか、近隣店舗から出前を取ることもできる。Wi-Fi完備。
「今後は他店や大学とつながりをつくったり、ゲームに特化した団体とのイベントもしていきたい。半年か1年後ぐらいをめどに販売もしていければ」と意欲を見せる。
営業時間は10時30分~22時。日曜定休。