東大阪市や市内パン製造販売業者らで構成する「東大阪カレーパン会」が現在、ラグビーワールドカップ2019の花園開催に向け情報発信を強化している。
「ご当地グルメなど食ブランドで街を盛り上げたい」と、2008年に東大阪市経営企画部企画室の若手職員が提案し、2011年1月に発足した同会。
市内パン製造販売業者、東大阪商工会議所、東大阪青年会議所、東大阪市、ハウス食品などの「カレーパン応援団」で構成し、「ラグビーのまち」を表明する東大阪市で、「ラグビーボールと形が似ている」「市内の御厨にはかつてハウス食品のカレー工場があった」ことから、東大阪をイメージできるものとしてカレーパンでの町おこしが始まった。
「東大阪カレーパン」は特定のカレーパンを指すのではなく、基準に基づき認証・登録されたカレーパンの総称。現在は27店舗が会員となり、各店が販売するカレーパンが登録されており、東大阪市民ふれあい祭りや高校ラグビーなどで、同会の名前でブースを出店するなど活動している。
企画室の岸本高延さんによると、同会では知名度を上げるため情報発信を強化しようと昨年4月、ウェブサイトをリニューアル。同時にLINE@アカウントも取得したが、新会員の情報や毎月8日の「カレーパンの日」などについて発信したものの頻度は低く、友だち登録は1年間で100人にも満たなかったという。
11月には「ゆるキャラグランプリ2018 in 花園」が開催されることが決まり、「なんとかしなければ」と、LINE@で友だち登録した人を対象にオリジナルグッズを進呈する初のキャンペーンを企画。オリジナルグッズは市のマスコットキャラクター「トライくん」をデザインしたもので、市内製造業が製作する。
友だち登録100人達成で、冨士精密工業(金岡3)がフォトエッチング加工を施すトライくんクリップ(先着50人)、300人でキャラクター雑貨を手掛けるカワキタ(荒川2)が製造するサンドイッチケース(30人)、500人でランチボックス(20人)を進呈する(トライくんクリップの応募は終了)。昨年度後半ごろからは会員店舗を取材しなおし、各店の情報も発信している。
岸本さんは「複数店舗合同でイベントなどにも出店していき、ラグビーW杯に向けてカレーパン会を盛り上げていきたい」と意気込む。