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大阪商大と東大阪の商店主らが造った「商酎」 市内で収穫した安納芋使用

「酒のにしだ」の店主・西田祥一さん

「酒のにしだ」の店主・西田祥一さん

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 近鉄奈良線・若江岩田駅近くの「酒のにしだ」(東大阪市岩田町5、TEL 072-963-3111)で5月25日、東大阪市内で栽培・収穫した安納芋を使った芋焼酎「商酎」の販売が始まった。

大阪商業大学 きらりプロジェクトの商店主有志が造った「商酎」

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 東大阪市農業振興啓発協議会では食農教育活動の一環として2014年から、「いも~大人のための農業体験プログラム」を実施。市内の畑で安納芋の植え付けから収穫までを体験するもので、当初は農業体験のみで大阪商業大学経済学部講師・中塚華奈さんの授業を受ける学生がボランティアとして参加していたが、昨年初めて商品化を企画。収穫した安納芋を市内で作られたコシヒカリとともに長崎県の酒蔵「梅ヶ枝酒造」に運び込み、同大ブランドの芋焼酎「大阪商業大学の学生有志がつくった『商酎』」を造った。

 中塚さんと学生はこれまで、若江岩田駅近くの若手店主らで構成する「若江岩田きらりプロジェクト」とコラボし、商品開発やパッケージデザインなどを授業の一環として行っており、今年は同プロジェクトメンバーが芋の植え付けや収穫にボランティアで参加。商品名を「大阪商業大学 きらりプロジェクトの商店主有志がつくった『商酎』」とし、パッケージに大学と同プロジェクトのロゴ、参加した学生と商店主らの写真を配置した。同商品は、地産地消で市内の農地を守る「ファームマイレージ2運動」対象商品で、1800ミリの焼酎1本の購入で約1平方メートル、900ミリ1本で0.5平方メートルを守ったことになるという。

 昨年は1800ミリを100本造ったが、3週間で完売。販売した「酒のにしだ」の西田祥一さんは「商大の卒業生が購入するケースもあり、昨年からのリピーターもいる」と話す。一升瓶だけでは購入しにくいという声もあったことから、今年は1800ミリ90本、900ミリ180本を製造した。価格は1800ミリ=3,240円、900ミリ=2,373円。同プロジェクトメンバーの和菓子店とコラボしたギフトセットなども発売予定。

 「東大阪の手土産などに利用してもらいたい。近所の飲食店でメニューとして提供してくれる店もあるので、軒数も増やしていけたら」と西田さん。「今後も東大阪の米と芋を使った商品を造っていきたい」と意気込む。

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