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東大阪で車いすスポーツフェスティバル開催へ パラアーチェリー上山選手も

2月に開催されたウィルチェアイベントに登場した上山友裕選手

2月に開催されたウィルチェアイベントに登場した上山友裕選手

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 車いすスポーツ専用屋外施設「東大阪市ウィルチェアースポーツ広場」(東大阪市若草町)で10月20日、さまざまな車いすスポーツの体験ができるイベント「ウィルチェアースポーツフェスティバル」が開かれる。

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 昨年10月29日にオープンした同施設は、大阪広域水道企業団が所有する駐車場のうち約4605平方メートルをウィルチェア(車いす)スポーツ専用の広場として整備したもの。体育館など屋内の施設では車いすソフトボールなどのプレーは難しく、床に傷が付くなどの理由で利用許可が下りないケースもあるという。障がい者だけが利用できる施設はあるが健常者とともに楽しむことができる施設もないことから、健常者と障がい者が共に楽しみ、心をバリアフリー化することを目的としたアスファルト面の屋外施設とし、ウィルチェアースポーツの体験や観戦の機会を創出してきた。

 20日10時30分からは、パラアーチェリー選手でリオパラリンピック日本代表・上山友裕さんの「東大阪市スポーツみらいアンバサダー」就任式を開催。市では、スポーツみらいアンバサダー制度を昨年設け、これまでに関西学院大学陸上競技部の多田修平選手、ウィルチェアラグビー日本代表コーチの三阪洋行さんに委嘱。上山選手が3人目となり、アンバサダーは市が進めるスポーツを通じたまちづくりやトップアスリートを目指す子どもたちの応援、イベントの参加などに協力する。就任式では上山さんの試射も披露する予定。

 体験会では、ソフトボールやバスケットボール、ハンドボール、ボッチャなどのウィルチェアースポーツを体験できるほか、車いすに乗って段差のある道路を通行する体験なども用意する。3種類体験した参加者には飲食を楽しめる特典を用意する。開催時間は10時30分~14時。申し込み不要。

 市スポーツのまちづくり戦略室では、体験型観光プログラムイベント「ひがしおおさか体感まち博2018プレ」でもウィルチェアスポーツプログラムを提供しており、10月27日・11月10日には車いすソフトボールの練習会、11月24日には交流試合を開催。25日には、車いすに乗った人と歩行する人がグループになり、傾斜や段差などを調査しながら花園ラグビー場周辺を散策するウィルチェアツーリズムを開催する。散策中に得た気づきはバリアフリーマップの作成などに生かす。プログラムの参加には申し込みが必要。

 同室の杉本たかさんは「障がいの有無にかかわらず誰でも気軽に楽しめる機会を設けているので、ぜひ参加してもらいたい」と呼び掛ける。

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