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吉野家のうまい「牛丼」提供者、全国2位に東大阪・八戸の里店の古谷さん

全国2位を獲得した八戸の里店の古谷暁子さん

全国2位を獲得した八戸の里店の古谷暁子さん

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 大手外食チェーン「吉野家」の牛丼技術競技大会「肉盛り実技グランドチャンピオン大会」が1月18日に行われ、八戸の里店(東大阪市御厨南2)のアルバイト店員・古谷暁子さんが全国2位を獲得した。

キッチンに立つ古谷さん

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 牛丼の盛り付けと店頭サービスの向上を目的に、1977(昭和52)年から毎年開催する同大会。アルバイト店員を含む全国の従業員が参加する研修の一環で、技能を有する従業員を決定するほか、指導者が個々の課題をフィードバックする。

 今回は2万2000人の従業員が参加し、昨年、予選大会を開催。各店から勝ち上がってきた従業員が全国5地区で行われるブロック大会に出場し、営業部長やエリアマネジャーなどの審査により、グランドチャンピオン大会に出場する6人が決まった。

 古谷さんは大学入学後に吉野家でアルバイトを始め、大学卒業後、一度は就職したが3年ほどたった後、吉野家に戻った。大会は女性実技大会とグランドチャンピオン大会があり、女性実技大会で優勝するとブロック大会に出場できる。2017年度に古谷さんを抑え女性実技大会で優勝した女性店員がその年にグランドチャンピオン大会で優勝した姿を見て、「次は全国で優勝したい」と練習を重ねた。

 昨年負けた理由について、指導者からは「全て平均以上を取った上で、絶対負けないというものを作らないとチャンピオンにはなれない」と言われた。「店ではキッチンに立つ人が司令塔。店の外を見て入りそうな人数や子ども連れかなどを確認したり、店内ではお茶のお代わりや会計のタイミングを図ったりするなど、目配りの部分を特に練習した」という。本年度は女性実技大会で優勝し、グランドチャンピオン大会に挑んだ。

 審査項目は、牛丼の調理や盛り付けのほか、サービスの指示、立ち居振る舞いなど70項目に及ぶといい、通常営業中の有楽町店(東京都)で開催。全国1位に名駅サンロード店(名古屋市)店長の奥村和也さん、2位に八戸の里店の古谷さんが輝いた。企画本部の寺澤裕士さんは「古谷さんの評価につながった点はアイコンタクト。来店時や客席状況など、前を見ることを心掛けて運営できていたことが評価された」と話す。

 結果について古谷さんは「1年練習してきたので悔しさはある」と言い、「何回もあると思わず次で取るという気持ちで挑みたい」と意気込みを見せた。

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