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東大阪ではしもとみおさん動物彫刻特別展 「動物たちに会いに来て」

彫刻家のはしもとみおさんと「シュウ」

彫刻家のはしもとみおさんと「シュウ」

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 東大阪市民美術センター(東大阪市吉田6、TEL 072-964-1313)で1月31日、特別展「木彫りどうぶつ大集合!はしもとみおの世界展」が始まった。

原寸大の犬や猫、カメの作品

 兵庫県出身の木彫彫刻家・はしもとみおさんは1995年、15歳の時に阪神・淡路大震災を経験。近所で飼われていた犬はいなくなり、街から動物たちの命の気配が消えた。「医学は亡くなってからでは取り戻せない、震災以前の動物のいる風景を残したい」と美術の世界に引かれ、東京造形大学美術学部に進み彫刻を専攻した。はしもとさんは「震災で亡くなった子に会いたい、触りたいと思った時に絵では物足りない」と彫刻を選んだ理由を話す。

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 作品のモデルは全て実在の動物で、はしもとさんが飼っている犬や動物園にいる動物など実際に会った動物たち。動物園の飼育員にその動物の性格を聞くなどし、性格の荒い動物は荒い木で彫るなど彫刻で性格を表現していると話す。写真は撮らず1枚のスケッチを描き、それをもとに彫刻していくという。

 第1・2展示室には、1本のクスノキから掘り出した犬や猫、オランウータン、ラクダなどが並んでおり、全て写真の撮影が可能。一部の作品は触ったり一緒に写真を撮ったりすることもできる。壁には彫刻のもととなったスケッチを展示し、猫の音楽隊をテーマにした作品や、6本のクスノキから作った原寸大のウマグマの「シュウ」、のら猫のスケッチと小さいサイズの彫刻を並べたケースなどが並ぶ。

 展示室の外には、はしもとさんが飼う黒柴「二代目 月くん」のタッチする姿の彫刻作品を展示し、月くんとタッチすることができる。第3展示室ではスケッチ作品を展示し、制作風景の映像を上映。1階では入り口近くの大型展示ケースに小さな作品を多数展示し、グッズ販売も行う。

 2月2日10時30分からは、はしもとさんの作品解説で会場を巡るギャラリートークを開催。24日10時からは、はしもとさんの指導で会場内の動物をスケッチするスケッチ会、3月2日には、むぎ(猫)と近藤研二さん、山田稔明さんの音楽ライブを開く。スケッチ会と音楽ライブは事前申し込みが必要。応募者多数の場合は抽選する。

 はしもとさんは「美術展だと思わないでほしい。今はこの世にいない子も美しい姿でいてくれるので、単純に動物たちに会いに来てくれたら」と話す。

 開館時間は10時~17時。月曜休館(月曜が祝日の場合は翌日休館)。入場料500円。3月3日まで。