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ねじメーカー「金剛鋲螺」がセレクトショップとコラボ シャツやリングなど

金剛鋲螺の三宅大介さん

金剛鋲螺の三宅大介さん

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 東大阪のねじメーカー「金剛鋲螺(こんごうびょうら)」(東大阪市長田西3)とセレクトショップ「RayCoal(レイコール)」(大阪市西区京町堀)がコラボしたファッションアイテムの販売が2月23日、始まった。

同社工場で撮影した男性モデルの写真

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 金剛鋲螺は1946(昭和21)年、線材・鋲螺製品の総合メーカーとして創業し、1956(昭和31)年には精密ねじメーカーとして同社を設立。「ダイヤ菊水印」ブランドの六角ボルトを主力とし、座金組込み六角ボルトの製造や特殊冷間圧造部品の受注生産を手掛ける。昨年1月には「ダイヤ菊水印 六角ボルト」が、東大阪市内で誕生した優れた製品を認定する「東大阪ブランド」の「プラスアルファ認定(ヒストリー・プラス)」を受けた。

 同社営業部の三宅大介さんとレイコールのオーナー・土岐典生さんは知人を介して知り合い、ファッション好きの三宅さんは土岐さんの店を訪ねるようになった。土岐さんは東大阪・徳庵出身で、「アパレルで地元に密着した企画をしたいと思っていた」と言い、東大阪といえばねじで、同社のことを以前から知っていたこともあり、昨冬ごろにコラボの話が持ち上がった。

 三宅さんは「ねじは目立つものでも主役になるものでもなく物を締結する役割。洋服として出ていくことでねじや会社を知ってもらい、新たな取り組みをしている会社だと興味を持ってもらうきっかけになるのでは」と思い、コラボがスタート。プランナーを交えてラインアップを決めるところから始まった。

 グラフィックは大阪を拠点に活動するアーティストのKurry(カリー)さんが手掛け、両者の頭文字である「R」と「K」をねじで表現。最初は社長に「ねじは曲がったらあかんのに曲がってるやん」と言われたが、「ねじは硬くて地味なものなので曲げてポップさを出したい」というコンセプトの下、「KN4.8」と記される同社のねじの頭部もデザインに取り入れた。英文は同社の経営理念。

 アイテムは、Tシャツ(6,264円)、スウェット(8,424円)、シャツ(1万4904円)、ステッカーとバッジのセット(1,620円)、リング(5,184円)。サイズは、M・L・XLで展開。リングは同社のねじの頭部を使ったもので、サイズ調整可能。同アイテムは、レイコール店内のポップアップショップで販売中。3月3日まで。今後はオンラインショップでも販売予定。

 商品が完成し、三宅さんは「好きなファッションと生活している会社がリンクし感無量」といい、「若い社員には自分の会社でこういうかっこいいことができると思ってくれている人もいる。これをきっかけに採用で若い人が増えてくれたら」と期待を寄せる。

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