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近畿大生と理容組合が中年男性向けシャンプー共同開発 女子学生の意見を基に

シャンプー後の頭皮の匂いをかぐ女子学生

シャンプー後の頭皮の匂いをかぐ女子学生

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 近畿大学(東大阪市小若江3)と奈良県理容生活衛生同業組合(奈良市)が共同開発した中年男性向けのシャンプー「Sigel(シゲル) 飛鳥の香り」の販売が3月5日、始まった。

中年男性向けのシャンプー「Sigel 飛鳥の香り」

 経営学部の中谷常二教授のゼミと同組合は4年前から、企業が就職活動中の学生に求める髪型「就活ヘア」の調査や、組合員・学生に向けた「就活ヘア」セミナー開催など、共同で理容室の利用促進に向け取り組んできた。

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 今回は、昨年3月ごろに組合から同大学にオリジナルシャンプー共同開発の依頼があり、4月にプロジェクトをスタート。学生と理容師が話し合いを重ね、「加齢臭を除去し女性から好感を持たれる香りのシャンプー」をコンセプトに決め、開発に取り組んだ。ゼミ生はキャンパス内で女子学生111人に数種類のサンプルの匂いをかいでもらい、好感度の高い香りを調査。評価の高かったかんきつ系と石けんを中心とした香りを採用し、消臭成分や育毛成分を配合した。価格は、300ミリ=2,160円。商品は奈良県内の理容室約20店で販売する。

 3月4日は開発に携わった学生の発表があり、会場では同製品を使ったデモンストレーションも行った。シャンプー前の頭皮の匂いをかいだ女子学生は「男の人っぽい」「お父さんみたい」「電車の中によくいる匂い」などと話していたが、シャンプー後は「さっぱりしたいい匂い」「香水でも匂いが強すぎるとだめ。これぐらいの柔らかい香りなら誰にも不快感を与えないのでは」と評価した。

 シャンプーの開発以外には、「なぜ若い男性は美容院を利用するのか」「女性が理容店を利用するには」の2つのテーマで研究内容を発表。女子学生グループは、理容店にあって美容院にないものとして、「女性向けに顔そりをもっと広める」をテーマに、SNSの活用や女性ユーチューバーの起用、夏場の利用促進アピールなどを提案した。

 同組合青年部シャンプープロジェクトリーダーの大月靖彦さんは「理容店は従来の物を引き継いでいる店が多く新しいことにはあまり取り組んでいない。SNSやユーチューバーの話は参考になった」と話す。

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