大阪府立中央図書館(東大阪市荒本北1、TEL 06-6745-0170)1階で現在、企画展「ベストセラーで振り返る平成の30年(小説)」が行われている。
芥川賞・直木賞受賞作品、「出版年鑑」に掲載する各年のベストセラー30年分を一堂に集めて紹介する同展。同館調査相談課の三島美幸さんは「小さな図書館では古い本は順に廃棄されていくが、永久保存をしているここならではの企画」と話す。
展示する小説はテレビドラマ化や映画化されたものが多く、村上龍さんの「ラッフルズホテル」や、渡辺淳一さんの「失楽園」、鈴木光司さんの「バースデイ」、妹尾河童さんの「少年H」などが並ぶ。山崎豊子さんの「華麗なる一族」の文庫本は1980(昭和55)年の発行だが、2007年にドラマ化されたことで平成のベストセラーになっているという。
海外の作品では、「ハリー・ポッター」シリーズや「冬のソナタ」、シドニィ・シェルダンの「真夜中は別の顔」、スペンサー・ジョンソンの「チーズはどこへ消えた?」など。
3月は小説346冊を選んだが、三島さんは「本年度の企画の中で一番借りられていて、棚に空きスペースができているが補充のしようがない」とうれしい悲鳴を上げる。「タイトルを見たら知っているものが多く、思い出して読んでいるか、その時は人気で借りれなかったから今借りられているのかでは」とも。
4月1日からは、小説以外のベストセラーを展示する。
開館時間は9時~19時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。月曜休館。3月31日まで。