東大阪市内で製造した優れた製品を認定する「東大阪ブランド」に3社4製品が新規認定され、5月27日、東大阪市役所で認定式が行われた。
生興のローパーティションBelfix(LPX,LPEシリーズ)
東大阪ブランドは、認定することにより製品の価値を高め、市内事業者の製品開発を促進するとともに、ウェブやイベント出展などでのPRや販路開拓につなげることを目的に発足。認定区分は「プラスアルファ」「オンリーワン」「ナンバーワン」があり、市長から委嘱されたデザイナーやバイヤーなどで構成する認定審査委員会の審査を経て決定する。今回認定されたのは昨年12月の公募分で、今回の認定により全77社140製品となった。
オフィス家具の製造販売を手掛ける生興(菱屋東)は、ローパーティションBelfix(LPX,LPEシリーズ)がプラスアルファに認定。特許を取得するワンタッチ連結部品を用い、ビスや工具なしで簡単に組み立て・連結することができる。
産業用ドローンを開発・製造するマゼックス(吉田本町)は、農薬散布ドローン「飛助MG」がオンリーワン区分、苗木運搬用ドローン「M1000」がプラスアルファ区分と、2製品が認定された。「飛助MG」は、大型の4枚プロペラと、前進時と後進時の農薬噴霧ノズルの切り替えを組み合わせることで高品質な散布性能を実現。「M1000」はこれまで人力で運んでいた苗木を運ぶもので、離陸地点と着陸地点の2台の送信機で離れた場所でも安全に操作ができるという。
オーダーメードで建築金物などを製作する松下工作所(渋川町)は、踏み板の高さを変えられる階段「ケアゲフリー」がオンリーワンに認定。踏み板の高さを間違えたことから「現場で高さを変えられたらいいのに」と開発した自社ブランド製品で、一本桁のスケルトン階段で設置後も段数の増減や踏み板の変更が容易にできる。同製品の開発により初めて特許を取得した。
認定式でトロフィーと認定証を贈呈した野田義和東大阪市長は「ラグビーW杯開催を目前に、海外から花園ラグビー場とともに『ものづくりのまち』も関心を持たれている。身近に使えるような製品もあるので可能な限りPRしていきたい」と意気込む。