プレスリリース

アンモニア専焼バーナの安定燃焼に成功。熱交換器内蔵バーナとして国内初!

リリース発行企業:株式会社正英製作所

情報提供:

 株式会社正英製作所(社長:?綺 正太、以下「正英製作所」)は、大阪ガス株式会社(社長:藤原 正隆)の100%子会社であるDaigasエナジー株式会社(社長:福谷 博善、以下「Daigasエナジー」)と共同で、日本で初めて(※1)熱交換器内蔵排熱回収型バーナ(※2)のアンモニア専焼において安定燃焼に成功しました。都市ガスとの混焼率(※3)も0~100%の範囲を実現し、アルミ製造等の高温分野の脱炭素化・低炭素化に貢献していきます。

アンモニア専焼火炎

都市ガス専焼火炎

バーナ外観

 自動車・自動車部品製造をはじめアルミ製造等の高温分野向け工業炉で多くの実績がある熱交換器内蔵排熱回収型バーナは、炉内の排熱をバーナ本体で熱交換し、燃焼用空気を予熱するという特長を持っています。この度、熱交換器内蔵排熱回収型バーナの特長を活用し、さらに燃料ガスと空気の混合方法が最適化されたアンモニア混焼用の専用ノズルの開発により、燃焼量50kWにおいて0~100%という幅広いアンモニア混焼率での安定燃焼を実現しました。今後、NOx低減等の残課題の解決に取り組み、早期の実用化を目指して取り組んでいきます。
特長
アンモニア専焼時のCO2排出量がゼロ
- 脱炭素エネルギーの一つとして有望視されているアンモニアは燃焼してもCO2が発生しないため、専焼によりCO2排出量ゼロを実現しました。

アンモニア専焼での安定燃焼を実現
- バーナ開発の知見から、燃焼用空気の温度が高いほど燃焼速度が速くなる特性を活用し、燃焼速度が遅く安定燃焼が難しいとされているアンモニア専焼の安定燃焼を実現しました。

都市ガスとの混焼も0~100%の範囲で安定燃焼
- 開発した専用ノズルにより燃料ガスと空気の混合方法を最適化することで実現、お客さまの様々な用途に対応することが可能となりました。

熱交換器内蔵排熱回収型で高効率・省スペース・低コスト
- 炉内の排熱をバーナ本体で熱交換し燃焼用空気を予熱するため、外部に熱交換器を設置する必要がなく、省スペースで配管も容易、低コストな導入が可能です。

既設バーナから部品交換でアンモニア対応が可能
- 専用ノズルへの交換で「アンモニア専焼」と「都市ガスとの混焼」に対応できるため、既設バーナの利用が可能です。(※4)

アルミ製造等の高温分野でお使いいただけます
- 開発のベースになったガスバーナ(型式:STBW)は、アルミ溶解保持炉、坩堝炉、取鍋予熱装置、熱処理炉で豊富な採用実績があります。


熱交換器内蔵排熱回収型バーナイメージ図


アルミ溶解保持炉での使用イメージ

坩堝炉での使用イメージ

取鍋予熱装置での使用イメージ

 正英製作所では、これまで培った燃焼技術と熱利用技術を応用し、水素バーナやアンモニアバーナなどの次世代燃料用バーナの製品化に取り組んでいます。今後も様々な温度帯分野における脱炭素化・低炭素化技術に磨きをかけ、製造業の発展に貢献してまいります。



(※1)Daigasエナジー調べ(2025年2月時点)
(※2)バーナ本体に熱交換器を搭載しており、燃焼排ガスの熱と燃焼空気を熱交換することで高効率な 燃焼を実現するバーナ
(※3)都市ガスとアンモニアの合計熱量の内、アンモニアの熱量割合(混焼率0%=都市ガス100%)。都市ガス専焼、アンモニア専焼のいずれにおいても安定燃焼に成功
(※4)アンモニア燃料配管およびそれに付随する補器類等は別途必要となります。


【株式会社正英製作所】

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