JR西日本は3月14日、近畿車輛(東大阪市稲田上町2)内で阪和線用の新型車両「225系」を公開した。
「中期経営計画2017」で魅力ある近畿エリア創造を目指し、さまざまな取り組みを進める同社。阪和線では、2013年に運行管理システムをリニューアルしたほか、折り返し設備の新設・拡充、踏み切り長時間鳴動対策などを実施してきた。
今回公開した新型「225系」は、現在運行している「225系」に安全・サービス機能を付加した車両で、先頭車両は広島で運行する「227系」と同じ形状。車両の異常を検知し自動ブレーキをかける装置や車両間の転落防止ホロの設置、車両の一部がホームから外れて停車した際などの転落を防止するドア誤扱い防止装置、戸挟み検知機能、機器の二重化など、安全機能を向上させた。
サービス面では、外国人観光客の増加などを受けて車内Wi-Fiを設置したほか、客室内照明のLED化。車両連結部のドアを開けやすくするアシストレバー付貫通扉の設置、行き先種別表示のカラーLED化などを図った。
同車両は今週にも試運転を開始し、2016年度中に関空快速・紀州路快速などとして導入開始。来年度までに122両を投入する予定。