ジャパンラグビーリーグワン・ディビジョン2の花園近鉄ライナーズ(以下、ライナーズ)が11月12日、東大阪市花園ラグビー場(東大阪市松原南)で開幕前会見を行った。
昨シーズン、ディビジョン1で戦い、1勝15敗の最下位だったライナーズは、入れ替え戦で浦安D-Rocksに敗れ、ディビジョン2に降格した。
向井昭吾ヘッドコーチ(HC)は「ディビジョン1に必ず上がるというチームの目標がある。(今季のスローガンは)オールアタックということで、昨年トライが取れなかったのでトライを取りにいくということをやり切って、入れ替え戦で確実に勝ち上がり、ディビジョン1に上がっても落ちないチームを作っていくというのが今年の目標。ペナルティーを少なくし、相手より早く動くというトレーニングをしているので、ここにいる新戦力のメンバーも以前から在籍するメンバーにも活躍してもらって目標を達成したい」とあいさつした。
会見には、新加入の8人の選手も参加。アキラ・イオアネ選手は「ひたすらアタックするラグビーを実現したい。若手の成長をサポートしたいし、自分自身のプレーでインパクトを残したい」、ウィル・ハリソン選手は「多くの人に私たちのラグビー、ワクワクするラグビーを見てほしい」、ミッチェル・ブラウン選手は「チームのためにベストを尽くし、貢献したい。激しくプレーすること、一貫性を持ってプレーすること、シーズンを通してし続けることができるのが私の強み」、サム・ジェフリーズ選手は「入れ替え戦までには乗り越えないといけないチャレンジが多くあると自覚しているが、5月までにいい戦いができるようビルドアップしていきたい」と話す。
岡本慎太郎選手は「関西に戻って来られたことをうれしく思っている。スクラムで貢献したい」、丸山凜太朗選手は「1年で上がるという目標を達成するために全員でハードワークをしていきたい。スペースを見る能力を見てほしい」、雲山弘貴選手は「圧倒的にディビジョン2で勝って、今年ディビジョン1に上がれるように頑張っていきたい。ランコースとキックを得意としているので、そこに注目してほしい」、ティモ・スフィア選手は「ハードにトレーニングをしてベストを尽くし、いいチームになっていけたら」と話す。
向井HCは「ブレイクダウンにこだわりたい。試合をしていて、面白かったとか感動したとかそういうラグビーをしたい。みんなが見に来たくなるような試合を毎試合やれたら」と話す。8年ぶりに現場復帰した前田隆介ゼネラルマネジャーは「会社としてはラグビー事業部ができ、さらにラグビー部を強化するという指針の下、歩んでいる。私たちがしっかり結果を出す。まずはそれが一番」と意気込む。
ライナーズの開幕戦は12月21日、東大阪市花園ラグビー場で豊田自動織機シャトルズ愛知と対戦する。