
企画展「来たぞ、万博。~見たい工場!魅せたい技術展~」が現在、ものづくりビジネスセンター大阪「MOBIO(モビオ)」(東大阪市荒本北1、TEL 06-6748-1011)で開催されている。
大阪府と大阪産業局が運営する「MOBIO」は、来阪者が増加する大阪・関西万博の開催時期に合わせ、大阪のものづくりの技術に触れてもらおうと、工場見学やショールーム見学の受け入れができる企業の案内やコーディネートを行うポータルサイト「大阪街中(まちじゅう)ものづくりパビリオン(通称=街パビ)」を立ち上げた。
大阪産業局の田中宏明さんは「ウェブサイトを立ち上げるだけでなく、製品を作っている現場に行ってみたくなるような展示を企画した」と話す。企画展では、街パビに掲載されている企業のうち15社をパネルと製品で紹介。パネルに掲載する2次元コードを読み取ると、各社の事業内容や視察プランを見ることができる。
照明装置や空調機器に使われる部品を製造する青戸金属(八尾市)では、技術者によるへら絞りの実演の見学やレーザー刻印の体験を用意。段ボール製造のアラカワ紙業(東大阪市荒川3)は、段ボールができるまでの工程見学や段ボールを使うテーブル製作ワークショップを行い、段ボールの可能性を伝える。伊藤歯車(岸和田市)では大きな歯車の加工機の見学、金型設計製造や金型の修理を手がける小西金型工学(中石切町6)では金型製作現場やプレス加工の見学を受け入れる。
その他の展示企業は、板ばねの加工事例を紹介する昭和スプリング(富田林市)、タオル製造のスマイリーアース(泉佐野市)、精密ゴム製品の工場見学とゴム製品製造体験を用意する高石工業(茨木市)、小学生から参加できるプリント基板ワークショップを行う電子技販(吹田市)、アルミ製スタンド看板製造の常磐精工(堺市)、精密機器などの溶接現場の見学を受け入れるノースヒルズ溶接工業(菱江2)、無響室の体験を提供するホーンスピーカー製造のノボル電機(枚方市)、ばね専門企業のフセハツ工業(西堤本通西1)、セミオーダーの婦人革靴メーカー・松井製靴(大阪市)、ディスプレーケース「ミノルキューブ」を手がけるミノル化学工業(衣摺1)、せっけんやシャンプーを作る産業用タンクなどを製造する大和鋼業(大阪市)。
会場には、大阪府内で開催されている8つのオープンファクトリーを紹介するパネルや、製造業で働く若い世代の写真を集めた企画「ゲンバ男子」「ゲンバ女子」のパネルも展示する。
田中さんは「内容はビジネスの視察から一般の工場見学、子ども向けワークショップなどさまざまで、社長の話が面白かったり、少人数で和気あいあいとした工場見学ができたりする会社もある。ビジネス目的で万博に来る人は、大阪のものづくり技術に触れて帰ってほしい」と話す。
開催時間は9時~17時(最終日は12時まで)。土曜・日曜・祝日休館。入場無料。4月28日まで。