
企画展「博覧会の展覧会 in 中央図書館 スゴいぞ万博 行くぞ万博展」が現在、大阪府立中央図書館(東大阪市荒本北1)2階多目的室で開かれている。
4月13日に開幕した大阪・関西万博の魅力や楽しみ方を伝える同展は、万博マニアとして知られる藤井秀雄さんを中心とする万博愛好家のチーム「EXPOサポーターズ」が協力するもので、2025大阪・関西万博のテーマやパビリオン、チケットの購入方法やパビリオンの予約方法などを紹介するほか、藤井さんが収集した1970(昭和45)年の大阪万博のグッズなど、約300点を展示する。
藤井さんは「小学6年の時に大阪万博の会場を訪れ、太陽の塔がかっこよく、動く歩道に未来を感じ、外国人に会ってサインをもらうなど異次元空間に魅力を感じ、すべてのパビリオンが見たくて11回万博に行った」と振り返る。その後も1975(昭和50)年の沖縄国際海洋博覧会など規模の小さな博覧会も追いかけ、国内外20の万博会場を訪問。2013(平成25)年には韓国で開催された博覧会を日本に伝える活動に参加し、「万博を楽しむ側から、楽しさを伝える側へと活動を始めた」という。2025大阪・関西万博では、誘致活動協力や開催決定後の機運醸成企画、講演、万博来場サポートデスクスタッフの研修などに携わっている。
会場には、日本国際博覧会協会から提供された画像や資料を基に製作したパネルやポスター、イベント会場で入手した資料やノベルティ、藤井さんが購入したミャクミャクグッズなどを展示する。
「今回の万博には『いのち輝く未来社会のデザイン』というテーマがあり、『いのちを救う』『いのちに力を与える』『いのちをつなぐ』という3つのサブテーマがある。このサブテーマをもう少し落とし込んで伝える資料を作ったり、万博という国家プロジェクトの意義などを説明するパネルを展示したりするとともに、IDの取得やチケットの購入方法の手順、万博の楽しみ方などを紹介している」と藤井さん。万博というものを知ってもらおうと、藤井さんが収集した1970年大阪万博のグッズや各パビリオンで集めたスタンプ、当時の雑誌のコピーなどを展示し、1970年大阪万博をきっかけに生まれたものや広まったものをパネルで紹介する。
会場中央には、ドラゴン工房(橿原市)の石田龍生さんが牛乳パックなどを使って製作したという大阪・関西万博会場の1000分の1サイズのジオラマや、万博マニアによる手作りの会場マップなどを展示する。
藤井さんは「万博会場は158カ国が集まっているので、海外旅行で行けない国も、パスポートがなくても行けるのが最高。共同館を回ると1日で約90カ国を見ることができる。高齢者はもちろん、若い人も少しでも万博に関心のある人に今回の展示を見てもらい、万博を知って、チケットの購入までここでしてもらえたら」と話す。
開催時間は9時~19時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。月曜休館。入場無料。4月30日まで。