
2025年度企画展「ZUNZO博覧会・世界の踊り みんなで踊ろう!響きあう生命」が現在、宮本順三記念館・豆玩舎ZUNZO(東大阪市下小阪5、TEL 06-6725-2545)で開催されている。
グリコのおもちゃデザイナーで画家の宮本順三さんが手がけたおもちゃや、宮本さんが海外で収集した民俗文化資料、絵画作品などを展示する博物館として、1998(平成10)年、大阪市内にオープンした同施設。2002(平成14)年に現在の八戸ノ里駅前に移転し、2018(平成30)年には同施設に隣接するスペースに市内外の多世代が集まる文化施設・社会教育の場を目指す「文化の駅」をオープンした。企画展示を行うギャラリーや、地元企業のおもちゃや工作キットを販売するミュージアムショップ、絵画・工作教室「遊房(あそぼ)」、水彩画教室、講座を開くスペースを設ける。
同施設では毎年、企画展を行っている。宮本さんの孫で同館事務局スタッフの磯田宇乃さんは「博覧会を意識して昨年は世界の建物をテーマにし、今年は世界の踊りにちなんだ展示にした」と話す。
正面には、「遊房」に通う子どもたちが作ったハンペルマン20点を展示。「ハンペルマンは、ひもを引くと手足が動く人形で、それぞれコサックやチベット舞踊、フラメンコ、サンバなどの踊りを表現している」と磯田さん。ハンペルマンの右には、仮面舞踊の操り人形や仮面、民族舞踊の人形、踊りに使う楽器のおもちゃを展示。隣のショーケースにも、阿波踊りや琉球舞踊など日本各地の祭りや、海外の舞踊劇などで踊る人形が並ぶ。
会場中央のガラスケースには、ダンスホールをイメージし、人形を展示。中央にダンスタワーを設置し、ドイツのすず製人形やインド、グアテマラなどの民族人形を飾る。その周りには、ジャズバンドやオペラ歌手、祭りの山車などを並べ、世界の人々の踊りや音楽を通じて平和を願う展示を行う。
開催時間は10時~17時。日曜・月曜、9月5日休館。入館料は、大人=500円、高校生・大学生=300円、4歳~中学生=200円。入場には電話予約が必要。2026年3月31日まで。