文房具・生活雑貨の企画・開発・製造・販売を手掛けるクツワ(東大阪市長田中3)が現在、第5回「100年文具への道 大賞」のアイデアを募集している。
1910(明治43)年、文房具卸問屋として開業した同社。1965(昭和40)年にはメーカーへの転換を図り、オリジナル商品開発のための企画部を開設。トップシェアを誇るマグネット筆入れや、5段階に芯の長さを調整できる鉛筆けずり「ケズール」、端まで目盛りを付けた算数分度器など、機能を持たせた学童文具を主に生産し、グッドデザイン賞やキッズデザイン賞を多数受賞している。大人向けの商品では、キャップに鉛筆削りを付けた「鉛筆の蛍光マーカー」や、紙がきれいに切れる「折りたたみアルミ定規」などがメディアなどで紹介されている。
同社では創業100年を迎えた節目に「これから先の100年に良い文房具が作れるよう、一般公募してクツワの商品をより良くしよう」と優秀作品の製品化を目指し、「100年文具への道 大賞」のアイデアを募集。同社の扱うアイテムをベースにユニークなアイデアを募るもので、今年は「100年後も愛される文具」をテーマに据える。
「誰でも応募でき、デザインコンペではないので絵がうまくなくても応募できるので、老若男女幅広い方から応募いただいている」と商品開発部の飯田直矢さん。授業の一環として応募する学校もあり、「小学生の作品など目からうろこのアイデアもたくさんある」という。
商品管理部の梶川涼さんは「考えることを楽しんで応募してもらいたい」と参加を呼び掛ける。賞は「100年文具大賞」、商品は賞状と商品券10万円分など。締め切りは8月1日。応募方法は同社ホームページで確認できる。