近畿日本鉄道が2月1日、ハート型のつり革を設置した車両の運行を始めた。
同社では2015年から「五角のつり革をつかんで合格をつかんでほしい」と、12月~2月の受験シーズンに受験生応援企画を実施。沿線の7社寺で祈願・おはらいを受けた五角のつり革を設置した車両を運行し、お守りにもなる合格祈願入場券を発売している。
今回はバレンタインデー・ホワイトデーの時期に、初めて恋愛成就企画として「ハートのつり革」を設置した車両を運行。近鉄全線のつり革は約16万本で、そのうち3本だけをハート型のつり革に付け替える企画で、出合える確率は約0.0018%。観光・宣伝部の永田圭示さんは「見付けられたらかなりラッキー」と話す。
同企画では沿線にある総本山長谷寺(奈良県桜井市)が祈願したつり革を設置しており、同寺では期間中、同企画のキーワード「幸せの猪目(いのめ)」を参拝の際に伝えると通常500円の入山料を50円引きし、散華を進呈する特典を用意する。最寄り駅の大阪線・長谷寺駅では「恋愛成就記念台紙付き入場券」を発売する。300枚限定。150円。同企画にちなみ、参道の店舗はハート型のバルーンで装飾し出迎えるという。
運行線区は、奈良線、大阪線、難波線、京都線、橿原線、天理線。車両運用の都合上、山田線や鳥羽線、阪神線を運行する場合もあるという。
「良縁成就のご利益のある長谷寺に協力いただいた企画。沿線の若い人々に注目してもらい、良縁を結んでいただけたら」と永田さん。
3月14日まで。