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東大阪で「大阪製ブランド」認証製品展示 過去の「ベストプロダクト」も

「カトラリーレスト ITADAKI」

「カトラリーレスト ITADAKI」

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 大阪府立中央図書館(東大阪市荒本北1、TEL 06-6745-0170)1階展示コーナーで6月4日、「大阪製ブランド展示 in 大阪府立中央図書館2019」が始まった。

「Oo(ワオ) 首の肌着」

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 「大阪製ブランド」は、大阪府内のものづくり中小企業の優れた技術を活用した製品をブランド認証し、大阪のものづくり力のブランドイメージを高め、自社製品開発の取り組み促進を目的に行う府の推進事業。

 大阪府内に本社と製造拠点を有する中小企業が主体となり企画した、一般消費者に販売する最終製品を対象とし、新製品開発部門、クリエイティブワーク部門、地場・伝統産業部門の3部門を設け、有識者による採点で認証製品を決定。2018年度は8製品を認証し、7年間で75製品が認証された。

 2018年度の認証製品の中で、ほかの規範となるすぐれた取り組みにより創出された製品とされる「ベストプロダクト」(昨年度までの名称はロールモデル)には、竹野染工(堺市)の「Oo(ワオ) 首の肌着」と、武林製作所(八尾市)の「カトラリーレスト ITADAKI」の2製品を選んだ。

 「Oo(ワオ) 首の肌着」は、手ぬぐいに使われる和晒(わざらし)をリング状にしたもので、全国で10人ほどしか職人がいない「ロール捺染(なっせん)」と呼ばれる染め方の中でも表と裏を染め分ける独自の技術で作られた製品。夏は日よけ、冬は防寒とさまざまな使い方ができ、技術力の高さと手ぬぐいの新しい用途を生み出した点が評価された。

 「カトラリーレスト ITADAKI」は、歯ブラシなどの金型製作をしてきた中で培った切削と鏡面磨きの技術を生かした箸置き。富士山をモチーフにした形状に、菊・梅・桜・シャクヤク・ツツジと、日本の四季を彩る花々を刃物で彫り込んだ。鏡面磨きの技術で府知事から「なにわの名工」として表彰された金型職人が一つ一つ磨き上げており、技術力の高さと、BtoBからBtoCへの挑戦を評価しベストプロダクトに認定した。

 新製品開発部門では、クルン(大阪市)の音波振動式歯周ケアロールブラシ「クルンソニック」、地場・伝統作業部門では、袋谷タオル(泉佐野市)が河内ワインの醸造後の原液で染めたタオル「のこり福 ワインタオル」、クリエイティブワーク部門では、藤田金属(八尾市)の持ち手部分の着脱が可能なフライパン「10 FRYING PAN JIU」、秀英(東大阪市)のリサイクル可能な弁当容器「ホッかる」、かわかみ(大阪市)の食品添加物を原料に作った除菌剤「Shell Coat(シェルコート)」、コーマ(松原市)のスポーツソックス「FOOTMAX-Life Fit ウォーキング 3D SOX 5本指」を認証した。

 大阪府商工労働部中小企業支援室ものづくり支援課の尾北和美さんは「これまで最新の認証製品だけを展示していたが、過去の認証製品も今も売れ続けている製品なので、知ってもらいたいと思い展示した」と話す。会場では2018年度の8製品を含む21製品を展示する。府では現在、2019年度の製品募集も行っている。

 開館時間は9時~19時(土曜・日曜は17時まで)。6月10日・13日休館。6月16日まで。

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