近畿大学(東大阪市小若江3)とサントリーホールディングス(大阪市)が大阪・関西万博会場内に出店している養殖魚専門料理店「近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所 大阪・関西万博 ウォータープラザ店」で10月3日、同大卒業生で元プロ野球選手の糸井嘉男さんが一日店長を務めるイベントが開催された。
「近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所 大阪・関西万博 ウォータープラザ店」の店内
「『人生で初めて食べる魚』に出合う」をコンセプトとする同店では、天然資源に頼らない完全養殖魚や同大の技術で2種類の魚を掛け合わせたオリジナルの交雑魚を使ったメニューなど、「新しい食」に特化した料理を提供。近畿大学水産研究所が32年の年月をかけて世界で初めて完全養殖に成功したクロマグロ「近大マグロ」、高級魚のクエと成長の早いタマカイを掛け合わせて養殖効率をよくした「クエタマ」などの養殖魚を使った料理を用意する
「近大サラブレッド魚と近大マグロの紅白手桶(おけ)寿司(ずし)」(3,600円)
「近大マグロと近大卒の魚 お造り盛り合わせ」(4,200円)
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オープンから約5カ月がたった9月26日、累計来店者数が10万人に達した。10万人目の利用客入店時にはセレモニーを開催し、10万人達成の記念としてオリジナルスタンプを店舗に置いた。
10万人達成記念オリジナルスタンプ
10月3日に開催された10万人達成記念特別イベントには、2004(平成16)年に同大商経学部(現・経営学部)商学科を卒業した阪神タイガーススペシャルアンバサダーの糸井嘉男さんが店長の制服姿で登場。同店店長から糸井さんに一日店長のタスキが掛けられ、一日店長の名刺が手渡された。
名刺とマイクを手に持った糸井さんは店内の各テーブルを回って名刺を渡し、トークを展開したり記念撮影に応じたりした。利用客の伝票を見て店長に「まけたって~」と言ったり、男性客から佐藤輝明選手が活躍していることについて聞かれると、「その陰には僕がいます」と答えたりするなど、糸井さんのトークで店内は笑いに包まれた。その後、糸井さんのサイン入りの名刺を懸けたじゃんけん大会が行われ、大いに盛り上がった。
一日店長を終えた糸井さんは「近大卒業生なので、近大のイベントに参加させていただいて楽しかったし、光栄。(お客さまは)大阪の方が多いと思っていたが、九州や石川県など他地域の人が多く、本当に万博の活気が伝わってきた」と振り返る。阪神タイガースの佐藤選手について聞かれた糸井さんは「最終戦で、甲子園を本拠地として40発打つというのは、僕も同じ左バッターとして(分かるが)本当に難しい。それを彼が成し遂げた今年は素晴らしい、いいシーズンになったと思う。優勝したけど、また日本一を目指して頑張ってほしい」とエールを送った。