東大阪市文化創造館(東大阪市御厨南2)1階エントランスロビーで現在、大阪樟蔭女子大学化粧ファッション学科の学生がデザインした施設スタッフ用ユニホームと、ラグビーをテーマにしたドレスを展示している。
9月に開館した東大阪市文化創造館では、学生の活動や実践機会の提供、地域とのつながりやにぎわい創出、将来の文化芸術を担う人材育成のため、市内にある4大学と連携事業を展開している。同事業の一環として、同施設スタッフが着用するユニホームのデザインを大阪樟蔭女子大学に依頼した。
ユニホームのデザインは、同学科「コンピュータデザインA」の授業の一環で5月から着手し、指定された3色の半袖ポロシャツの背面にプリントするデザイン30案を提出。スタッフ投票で絞り込みを行い、ブラッシュアップを重ねて9月1日の同施設オープン時に初披露した。
「市民から愛される場所になってほしいとの思いから建物の外観をメインビジュアルにした」と話す2年生の安藤美海さんは「ひと目で文化創造館だとわかるデザインにするのが難しかった。スタッフの方に喜んで着てもらえればうれしい」と笑顔を見せる。
グリーンのポロシャツをベースに、「HCCH」の文字の中に本やバレエ、音楽などをモチーフとしたデザインを考案した柴田彩希さんは「図書館や音楽ホール、多目的ホールなどさまざまな施設があることを分かってもらえるユニホームを目指した。自身がデザインしたものが形になり、公共の場で使用してもらうのは初めてで最高の喜びを得た」とほほ笑む。
トランペットから音符と同館のシンボルマークが出てハートを作っているデザインを考案した海野怜奈さんは「ありきたりなデザインを自分らしく表現するのが難しかった。実際に着用した姿を見て、シャツの色みにあったデザインになっていて良かった」と安堵の表情を浮かべていた。
「来館された方から販売はしていないのか、かわいいからほしいとの声もある」と同施設スタッフの栗波みゆうさん。ユニホームは通年着用するという。
ロビーでは、ラグビーをテーマに学生が制作したドレス2点と、ファッションショーのために制作した衣装とデザイン画の展示も行っている。10月14日まで。