近鉄河内小阪駅前の栗林書房レッド小阪店(東大阪市小阪1、TEL 06-6724-1200)で2月23日、古典講師・岡本梨奈さんのトークイベントが開かれる。
「店を起点に、著者に直接会えて話が聞けるイベントができれば」と考えていた栗林秀一社長。大阪市内の書店で開催された「47都道府県の歴史と地理がわかる事典」(幻冬社新書)の刊行記念イベントを見に行った際に著者の伊藤賀一さんと話す機会があり、昨年12月、伊藤さんをゲストに招き、初めての店内トークイベントを開催した。
2回目となる今回は、オンライン学習サービス「スタディアプリ」の古典講師・岡本梨奈さんを招くトークイベントを企画。岡本さんは元号が令和に決まった際にメディアで万葉集の解説などをしており、イベント開催日を令和初の天皇誕生日となる2月23日に決め、昨年12月に出版された「ざんねんな万葉集」(飛鳥新社)、「世界一楽しい!万葉集キャラ図鑑」(新星出版社)の出版記念イベントとした。
「ざんねんな万葉集」は、4516首が収録されている万葉集の中から「イタくて微妙な和歌」だけを集めた逆ベスト版で、BLマンガ家・雪路凹子さんのイラストを添え、1300年前から変わらない「人間の愛すべきダメさ」を詠んだ歌を解説する。「世界一楽しい!万葉集キャラ図鑑」は、キャラクターが「今味わいたい名歌」を紹介するもので、いずれも楽しく万葉集に触れられる内容になっているという。
「万葉集を楽しむために読むような本で、古典に苦手意識を持っている人ほど面白いのでは。このイベントをきっかけに古典を好きになる人がいたらうれしい」と栗林社長。「岡本さんは音楽教員や調理師の免許を持つなどプロフィルも面白く、元号が決まったころのことなど幅広い話が聞けるのでは。岡本さんの授業を受けていた人も会いに来てくれたら」と呼び掛ける。トーク終了後は、サイン会と記念撮影の時間も設ける。
開催時間は14時~16時。参加費1,200円(高校生以下=600円)。申し込みは同店まで。