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東大阪・旧河澄家で「万葉の花写真展」 敷地内の花も楽しんで

奈良花写真の会が撮影した万葉集に登場する花の写真

奈良花写真の会が撮影した万葉集に登場する花の写真

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 東大阪市指定文化財の旧河澄家(東大阪市日下町7、TEL 072-984-1640)で現在、企画展示「万葉の花写真展」が開かれている。

解説パネルとともに展示

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 万葉の花研究家で華道家の片岡寧豊(ねいほう)さんが、万葉集に登場する植物と歌を解説する同展。片岡さんは、1988(昭和63)年にフランス・ベルサイユ市の「ベルサイユ祭」で生け花のデモンストレーションを行い、同年、「なら・シルクロード博」で生け花展を開催。1990(平成2)年の「国際花と緑の博覧会」では、生け花・フラワーアレンジメントコンテストで銅賞を受賞。著書に「新装改訂版 万葉の花 四季の花々と歌に親しむ」(青幻舎)、「新装版 やまと花万葉」(東方出版)、「万葉の花をいける」「野の花をいける」(保育社)などがある。

 大阪と奈良のカルチャーセンターなどで万葉の花の講座を持つ片岡さんが、講座の一環で旧河澄家の庭にある樹齢約500年のかやの木を見に来たのをきっかけに、同展の開催が決定した。

 会場では、「奈良花写真の会」の会員が撮影した万葉集に登場する花の写真パネル27点と、片岡さんによる写真と解説文のパネル22点を季節ごとに展示。同館の庭や敷地内には、カヤやアジサイ、ダイダイ、ウメ、ナシなど、歌で詠まれた植物が数多く植えられている。

 同館の珠久真里子さんは「写真展を通して万葉集の歌に詠まれた万葉びとの美しい心と植物に触れるとともに、現代も咲く野辺の花々の写真、旧河澄家にも残る万葉の花をお楽しみいただきたい。万葉集に触れるきっかけになれば」と話す。

 開館時間は9時30分~16時30分。月曜休館。入館無料。7月19日まで。

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