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東大阪の「ツナグ茶房」でハンバーガーイベント 売り上げ一部をひとり親家庭に

中村雄太社長と専務の中川真里さん

中村雄太社長と専務の中川真里さん

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 近鉄奈良線河内永和駅、JRおおさか東線JR河内永和駅近くの「KISSA & ZAKKA ツナグ茶房」(東大阪市高井田元町2、TEL 06-6736-5677)で8月29日、月に1回のハンバーガーイベントが行われる。

同店のクリームソーダ

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 同店を運営するTSUNAGUの中村雄太社長は、2016(平成28)年11月に障がい者就労支援施設「ツナグ工房」(同)を設立。支援スタッフと利用者がアクセサリーやオリジナル雑貨を一緒に作り、マルシェなどのイベントで販売していたが、「常時販売できる雑貨屋をしたい」と2018(平成30)年11月、施設近くに雑貨を販売するカフェ「ツナグ茶房」をオープンした。席数は、カウンター席、ソファ席、テーブル席の計16席を設ける。

 中村さんは飲食店での勤務経験はなく、調理経験のあるスタッフを雇ってランチとカフェを営業。ランチタイムには、カレーやキッシュ、ハンバーグなどを提供し、ランチに追われる日が続いた。「カフェの営業として売り上げが上がるのはいいが、就労支援が目的のカフェ。利用者が自分で作ったアクセサリーを自分で売り、直接お客さんと話して仕事の楽しさや達成感を得てほしいと作ったカフェなのに違うと感じたし、飲食のプロのレベルについていけなかった」と感じた頃に新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛要請がなされ、4月から2カ月間、店を休業した。

 利用者とスタッフとの時間をゆっくり取れるように営業時間を短縮し、平日週4日の営業に変更して6月9日に店を再開。ランチの提供をやめ、雑貨販売とカフェのみの営業とした。カフェの新メニューは、同店の黒クマのキャラクター・さぼうくんを使ったものにしようと全員で考え、7月から桃太郎をイメージしたパフェ「桃さぼうくん」の提供を始めたところ、インスタグラムで拡散し、遠方からも客が来るようになった。

 軽食の提供を考えていた時に、以前、ランチで訪れて知っていた河内花園の「kitchen SAWASAWA」のオーナー・峯開美さんに相談をしてコラボメニューを考えていたが、7月、kitchen SAWASAWAで「月1ハンバーガーの会」があり、「ハンバーガーを食べたらめっちゃおいしかった」と中村社長。「ランチではハンバーグランチが1番人気だったし、ハンバーガーでコラボするのがいいのでは。できれば売り上げの一部を何かに役立てたい」と、コラボハンバーガーイベントの開催が決まった。

 両店とも鳴門屋製パン(大阪市)のオリジナルバンズを使ったハンバーガーで、ツナグ茶房では「ランチで出していたハンバーグとマッシュルームペーストを使ったお肉たっぷりのハンバーガーに野菜とハッシュドポテトを添えようと考えている」と、専務の中川真里さん。店内とテークアウトでの販売で価格は1,000円(アイスコーヒー、コーラセットはプラス200円、税別)。同店より1週間早い8月22日に開催するkitchen SAWASAWAでは、「いちじくとマスカルポーネ UMAMIしいたけバーガー」(1,000円、コーラセットは1,100円)を販売する。両店とも、現在は席数を減らして営業しているためテークアウトをメインに販売し、売り上げの一部は市を通じてひとり親家庭の支援に充てる。両店でハンバーガーを購入した人にはコラボグッズを進呈。各店50個限定。当日はハンバーガーとセットドリンクのみ販売。予約はインスタグラムのDMと電話で受け付ける。

 中村社長は「毎月継続して、ゆくゆくはいろんな飲食店が乗っかってくれてみんなで支援できれば。ハンバーガーイベントをしてみて、今後の軽食メニューやランチを考えていきたい」と意欲を見せる。

 営業時間は12時~17時(29日は11時30分~)。土曜・日曜・月曜定休。

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