東大阪をホームタウンとするサッカーJFLのFC大阪が12月11日、野田義和東大阪市長を表敬訪問し、シーズン終了の報告を行った。
今季は、2月に「Jリーグ百年構想クラブ」の認定を受け、9月にJ3ライセンスを取得、11月にJ3入会を条件付きで承認され、最終節までJ3参入の可能性を残していたが、最終節で敗戦。8位でシーズンを終え、J3参入は来季以降に持ち越しとなった。
疋田晴巳社長は「8位で終わり、期待に添えなかったことを申し訳なく思っている。最終戦で勝てばJ3というところで踏ん張りきれなかったのは、やはり力不足だと思っている。勝てるチーム作りにしっかりと取り組んで、来季こそは胸を張ってJ3という結果を出していきたい」と話す。
野田市長は「残念の一言。スポーツの世界も選挙の世界も一緒で、勝てば信頼される。来季こそは何が何でも、必ずJ3に。今日で、残念だと言うのは封印したい。優勝したらパレードを」と激励した。疋田社長は「来季のスローガンは絶対勝利。優勝とJ3昇格を目標にする」と意気込む。
市長への報告を終えた疋田社長は「期待に応えられず、市長からも残念だったという言葉をいただき、あらためて悔しさがこみ上げるとともに来季こそは絶対に上がるんだという気持ちを新たにした。花園で3試合でもできたのはよかったが全勝したかった。1勝1敗1分。その1敗がシーズンを占う1敗になってしまった。以前からFC大阪は攻撃的なチームといわれており、得点だけでいえばリーグ4位。ただ今季は失点が多かった。従来、守りの強いチームだったのでそこを整備するとともに、点を取ってダイナミックなサッカーができる強いチームを作りたい」と話す。
岩本知幸キャプテンは「できればJ3昇格を決めて笑顔であいさつしたかったがかなわず、残念だし来年はしっかり結果を出して笑顔でこういう会が開ければ。最後の試合を含め、ここで勝たなければいけないという試合で本来のチームの力を出しきれなかった。ギリギリの中の試合を勝てるようにしたい」と話す。
舘野俊祐選手会長は「負けた試合も勝った試合も紙一重のところで試合を左右するところがあり、このワンプレーで試合が決まるということを感じたシーズンだった。サッカースクールを東大阪でしており、子どもたちや保護者から声を掛けてもらう機会が増えているので、今年昇格してみんなと喜びたかった。コロナ禍でどうなるか分からないが、僕たちから商店街などに出向いて選手を知ってもらい、それを機に花園に足を運んでもらって、気軽に話しかけてもらえる近い存在になりたい」と意欲を見せる。